中部大学と大学連携に関する包括協定を締結しました

東海大学と中部大学はこのほど、大学連携に関する包括協定を締結し、12月10日に中部大学春日井キャンパスで締結式を行いました。本協定は、両大学が教育・研究に取り組むSDGsの普及啓発や情報発信の充実に向け、包括的な協力関係を築き、教育の質向上や人材育成などに寄与することを目的としたものです。今後は両大学の学生に向けた遠隔授業や単位互換、共同研究、教職員の研修などに取り組んでいきます。

代替テキストを入力してください。

締結式には本学から山田清志学長をはじめ、内田晴久副学長(企画調整担当)、吉川直人副学長(国際担当)が、中部大学からは竹内芳美学長、武藤敬副学長、細田衛士副学長が出席。山田学長と竹内学長が協定書に署名しました。山田学長は関係者への謝辞を述べるとともに、「本学では建学75周年を迎えた2017年に、100周年に向けた大学の大きな目標設定の一つに『SDGsとQOL』を掲げました。SDGsに関する活動や地域連携活動に力を入れている中部大学との協定は、目標達成のための大きな一歩になると思います。また、両大学ともに特色ある講義を開講しており、授業動画の交換や遠隔授業も取り入れたいと考えています。研究成果を共有することで、互いに高みを目指したい」とあいさつ。竹内学長は、「包括協定を結ぶことで社会貢献に弾みがつき、充実すると考えています。両大学には個性と特徴があり、互いの強みを生かすことでいっそうの発展につなげたい」と期待を込めました。

また同日には、中部大学不言実行館「アクティブホール」で両大学の連携協定締結キックオフセミナー「SDGsと地球市民社会の実現」が開かれ、中部大学中部高等学術研究所所長の福井弘道教授が「DE(デジタルアース)でGX(グリーン・トランスフォーメーション)を」と題して講演しました。世界各地の森林地域での測定における二酸化炭素の吸収率や新型コロナウイルス感染症のクラスター発生率を3Dで可視化したマップなど、地球の課題に応じた解決策を見出す「デジタルアース(俯瞰型空間情報基盤)」の研究事例を紹介。地球温暖化による気候変動や自然災害の実例を踏まえ、脱炭素へ取り組むことで経済社会を変革する「グリーン・トランスフォーメーション」に市民一人ひとりが意識を向けることの重要性について語りました。