新型コロナウイルスの感染症がオミクロン株という新たな変異株の発生により、年明けから国内でも急速に拡大しています。オミクロン株の特徴として重症化リスクは少ないと考えられていますが、感染力の強さに加え、ワクチン2回接種後の感染確認も多く認められており、とくに若年層の感染率が高くなっています。オミクロン株による感染症状は、微熱、のどの痛み、鼻水、倦怠感などといった軽く、味覚・嗅覚障害や肺炎などは少ないといわれています。感染が多く発生した際には、感染者、濃厚接触者、2週間以内にこれらに接した者に対する入構の制限や、施設の使用制限により授業や試験ができなくなる懸念があります。特に、来週以降は定期試験や卒業に向けた大学の主要な行事もありますので、改めて感染防止対策を徹底していただく必要があります。
現在も昨年から引き続き、対面授業と遠隔授業を併用する授業運営となっておりますが、感染第6波の影響により、以前のように全面的な対面授業を行うことが今しばらく厳しい状況となっています。
つきましては、更なる感染拡大防止のために、マスクの正しい着用(不織布マスクで隙間ができないよう着用)や手指衛生、3つの密の回避、十分な換気といった基本的な感染対策と同時に、複数での会食や人ごみを避ける行動、そして体調不良時には入構をせずに遠隔授業を授業担当教員に希望する、躊躇することなく早期に検査を受けるようお願いしたいと思います。学年末の様々な行事やイベントが集中する時期ですが、大学における学内外活動を継続させるためにも御理解と御協力をお願いいたします。
東海大学
学長 山田 清志