湘南キャンパスで2021年度秋学期学位授与式を挙行しました

湘南キャンパスで3月24、25日に、2021年度秋学期学位授与式を挙行しました。今回の式典では、手指の消毒やマスク着用、出席者の間隔を空けるなど十分な新型コロナウイルス感染症対策を講じた上で、24日午前に大学院博士課程、午後に同修士課程、25日は3部制で各学部、医療技術短期大学、別科日本語研修課程の学生が参列。湘南、高輪、伊勢原の各キャンパスにある大学院から博士学位取得者30名(課程博士22名、論文博士8名)、修士学位取得者329名が修了し、学部から約4400名が卒業を迎えるとともに、別科日本語研修課程の修了生2名に修了証を授与。25日第1部では医療技術短期大学の学位授与式も併せて執り行い、87名に短期大学士の学位を授与しました。

24日の大学院生を対象とした式は2号館大ホールで実施。午前・午後とも山田清志学長から学位記を、各研究科長からメダルを授与しました。25日は総合体育館を会場に行い、各学部の総代に山田学長が学位記を手渡し、総長賞受賞者の代表に髙野二郎副総長から表彰状が、各学部長から記念品が授与されました。両日ともに式辞では山田学長が英語でスピーチ。「SDGsに掲げられている地球的課題、新型コロナを含む世界の医療問題に加え、今、世界が激しく抗議をしているウクライナ情勢は、グローバルな視野による解決を必要とする重大な課題です。我々がこれらの問題を解決するためには、国境をこえ、世界中の人々と手を取り合って立ち向かう必要があります。皆さんにはぜひ東海大学で培った知識や技術を活用し、地球市民、世界連帯の一員としてこれからの人生を歩んでいただきたい」と語りかけました。最後に、ジョン・レノンの『イマジン』の一節を紹介し、「この曲を通して平和の大切さを感じてください。まさに『Think Ahead, Act for Humanity』です。皆さんの希望に満ちた世界への門出を心からお祝いします」と話しました。

祝辞では学校法人東海大学の松前義昭理事長が登壇し、大学院生には「21世紀は科学と倫理の葛藤の時代と言われており、まさしく今の世界情勢はその真っただ中にあると思います。新しい文明をよりよい方向に進めるために、人文科学の分野が非常に大きな役割を担っていくと考えています。今後、皆さんが新しい文明の道を切り開くために、活力を生み出す指導者や研究者、知識人としてさまざまな社会的地位で活躍されることを期待しています」との言葉を送りました。学部生には、学園の創立者・松前重義が教育の指針として掲げた「若き日に」から始まる「汝の思想を培え」「汝の体躯を養え」「汝の智能を磨け」「汝の希望を星につなげ」の4つの言葉を紹介し、「この言葉には人生を前向きな姿勢で歩んでほしいという創立者の思いが込められています」と説明。さらに「東海大学で養った“集い力”“挑み力”“成し遂げ力”“自ら考える力”を発揮し、明確な人生設計を描くとともに人生の目的を定めてください。その目的は人生の青春が続く限り、なくなりません。後悔のない人生を歩むためにも積極的に挑んでください」と語りかけました。

式に参列した大学院医学研究科博士課程の榊原夢太郎さんは、「付属浦安高校中等部から6年間、学園オリンピックの知財部門に参加しました。アイデア出しやディスカッションを経験したことで、大学進学後も物怖じせず、知らない分野にも積極的に踏み込み、医学と工学など分野を横断した研究に取り組むことができました」とコメント。2018年度に設置された健康学部健康マネジメント学科からは1期生187名が卒業を迎え、峰なつみさんは、「コロナ禍でキャンパス内に入れない時期もあり、あっという間の4年間でした。対面での卒業式が開催できるのか不安もありましたが、久しぶりに友人と会うことができ、さまざまな学部学科の学生でにぎわっていて、最後にいい意味でコロナを忘れることができた最高の思い出になりました」と話しました。

25日の式場には教養学部芸術学科デザイン学課程の学生有志が担当した看板を飾りました。また、コロナ禍で授業や課外活動など、さまざまな制限を受けた日々を過ごした学生たちの「記憶」と「記録」に残るようにと、フォトスポットや屋台・縁日を設置。教養学部人間環境学科自然環境課程の池田彩華さんは、「対面で卒業式を迎えられただけでなく、お祭りのような企画で活気があり驚きました。コロナ禍で多くのイベントが制限されていたので、縁日はこれまで以上に特別感がありました。このような企画を準備してくれたおかげで、晴れやかな気持ちで卒業を迎えられました」と語りました。