第32回Online Global Citizenship Seminarでフィギュアスケートのメドベージェワ選手が講演

東海大学では1月20日に、「第32回Online Global Citizenship Seminar A True Picture of Evgenia Medvedeva: Online Tea & Talk from Russia」を開催しました。この催しは、グローバル推進本部が主催しキャンパスの国際化を進めるために、さまざまな分野の専門家や、目標に向かって挑戦を続ける学生や教員が、全編英語による講演を行うものです。今回は、40年以上にわたる本学とロシアとの交流および近年における文部科学省「大学の世界展開力強化事業(ロシア)」の採択の実績を象徴すべく、2018年の平昌オリンピック女子フィギュアスケートで個人、団体どちらも銀メダルを獲得し、親日家として知られるエフゲニア・メドベージェワ選手を講師に招き、ロシアとオンラインでつないで実施しました。約500名が聴講する中、国際教育センターのグラディシェヴァ・ヤロスラヴァ助教が司会進行を務め、質疑応答を通じてトップアスリートの本音に迫りました。

当日は、吉川直人副学長による開会のあいさつで本学とロシアの交流の歴史を紹介。続いてヤロスラヴァ助教がメドベージェワ選手に、フィギュアスケートを始めたきっかけやロシアでの大学生活、大会で日本に来た際の印象、アスリートへの国の支援のあり方や本学が教育研究の指針として掲げる「QOL(生活の質)向上」について質問。メドベージェワ選手は一つひとつに丁寧に答えながら、「自分の育った故郷だけが故郷でなく、どこに行っても愛する人が存在する場所がMy homeと呼べる場所。フィギュアスケーターの視点からは、ロシアという国はとてもサポートが充実していて、初心者から上級者までレベルに応じたさまざまな支援が受けられることからQOLが高いと言えます」と話し、練習拠点場所であったカナダでの生活や、大好きだと話す日本のアニメについての思いを披露しました。

また、小学生の聴講者から寄せられた「どのようにして振り付けを覚えていますか?」「ジャンプを怖がらない方法はありますか?」といった質問にも快く回答。最後に本学の山田清志学長が謝辞を述べるとともに、「日本人選手とコミュニケーションをとる際は、英語で話していますか?」と質問。メドベージェワ選手は、「宮原知子選手や羽生結弦選手は英語がとても堪能。彼らとのコミュニケーションで苦労することはありません」と答えました。山田学長は「日本で学びたくなったらぜひ東海大学にいらしてください。今後の成功をお祈りしています」とメッセージを送りました。