2017年度第2回研究推進セミナーを開催しました

5月18日に湘南キャンパスで、2017年度第2回研究推進セミナー「大学と特許:その特徴と課題」を開催しました。研究推進セミナーは、教職員や学生の日々の業務や研究活動に役立つ情報を提供する場として2015年度から開催しているものです。今回は特許法の概要や大学における特許の扱い、申請時の注意事項を知ってもらう機会として、企業の知的財産部門で勤務経験のある研究推進部のプロジェクトマネージャーが講演。セミナーの様子は伊勢原、高輪、清水、熊本、札幌の各キャンパスにも配信し、合計で約50名が参加しました。

セミナーでは最初に、特許法で定められた知的財産権の概念や範囲、申請から登録までの流れを説明。続いて、企業にとっての知的財産権取得の目的を講師が経験した事例など踏まえながら紹介しました。その後、大学における特許出願の目的や、学会や論文での研究発表と特許出願との関係について問題点を中心に解説されました。また、特許審査請求が拒絶される際の理由として、新規性と進歩性、記載不備が多いことをもとに、特許法で定められている「新規性」と「進歩性」の解釈や判断基準などを説明。さらに、発明者の定義、大学などにおける職務発明の取り扱い方法、企業との共同研究に携わる学生やポスドクに要求される守秘義務についても解説されました。発表後は教員からの質問だけではなく、社会人大学院生ならではの質問などが出るなど、活発な議論がかわされました。

最後に山口研究推進部長からは、引き続き特許に関するセミナーや勉強会を開催していく意向が示され、「次回は特許出願に係る申請書類の具体的な記載方法の勉強会などを開き、大学としての特許取得を推進していきたい」と抱負を語りました。

研究推進セミナー (1)_525.jpg

研究推進セミナー (2)_525.jpg