「ミニ研究交流会」を開催しました

湘南キャンパスで2月1日に、「ミニ研究交流会」を開催しました。本学研究推進部では、総合大学の強みを生かし、理工系や文系、医学系など幅広い分野の研究者による共同研究の促進などを目的に毎年「研究交流会」を実施しています。今回は、昨年10月の「2018年度研究交流会」で企画した3つのテーマ別トークセッションのうち、「スポーツ科学」をテーマにし、学部の垣根を越えた研究交流を目的に開催。当日は、体育学部、工学部、政治経済学部、教養学部、情報理工学部や現代教養センターなど、文系理系を問わずさまざまな学部、部署から教職員が参加しました。

はじめに、研究推進部の長幸平部長(情報理工学部教授)があいさつに立ち、「昨年10月の研究交流会で先生方に発表していただいた内容をもとに、さらに議論を突き詰める機会にしていきたい」と語りました。続いて、体育学部体育学科の山田洋教授、工学部精密工学科の槌谷和義教授、理学部数学科の山本義郎教授が、トークセッションで発表した内容をあらためて紹介しました。山田教授は、昨年12月の全日本大学選手権大会を5年ぶりに制した男子バスケットボール部と、今年1月の東京箱根間往復大学駅伝競走で初の総合優勝を成し遂げた陸上競技部駅伝チームへのサポート例を説明。機械系の研究を専門とする槌谷教授は、最先端の機器を使った選手のストレスチェックや動作解析の手法を提案しました。最後に山本教授が登壇し、スポーツデータ解析コンペティションへの参加実績や、アメリカンフットボール部、サッカー部と連携して行っているプレイデータの収集、解析について経緯や成果などを紹介し、チームと研究者のつながりを強めていく重要性を語りました。

3名の発表後は、参加者全員が自身の研究テーマやスポーツ科学との関連、今後行いたい研究などを語る、ライトニングトークを実施しました。教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠講師と理学部数学科の山本義郎教授は、数値情報やデータを図化する「インフォグラフィックス」を制作する合同授業の成果を紹介。ライトニングトーク後は、各教職員が学部や部署の垣根をこえて、共同研究の可能性について意見を交わしました。山本教授は、「昨年10月の研究交流会に参加されなかった教員の中にもスポーツ科学に興味を持ってくれている方が多くいたので、改めて学内の研究者が繋がる機会になったと思います。私は現在、統計の専門家という立場からアメフト部とサッカー部をサポートしていますが、教員同士のつながりなどご縁があってできていること。学内の多様な研究者が繋がることで、スポーツ科学はさらに発展すると考えています。そして、データの集計や比較方法、選手へのフィードバックの手法などの研究成果は、さまざまな角度で競技のサポートに繋がります。競技ごとに必要な技術を提供できるシステムも学内で構築していきたいと考えています。」と語っています。

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