秦野市・秦野商工会議所工業部会・東海大学 平成30年度産学公連携推進事業「太陽光発電と省エネルギーを組み合わせたソーラービークルの可能性」を開催しました

東海大学では2月26日に、秦野市・秦野商工会議所工業部会と連携し同市内の企業担当者らを対象にしたセミナー「太陽光発電と省エネルギーを組み合わせたソーラービークルの可能性~東海大学におけるソーラー無人飛行機とソーラーカーの開発最前線」を開催しました。本学では、企業と大学の人的・技術的交流を推進することを目的に秦野市商工会議所工業部会と秦野市と連携して産学公連携推進事業を推進しており、今回のセミナーもこの一環で実施したものです。

約10名が参加した当日は、工学部電気電子工学科の木村英樹教授(大学運営本部副本部長)が講演しました。現在の世界における自動車産業界はヨーロッパや中国などで環境規制が厳格されつつあり、各自動車メーカーは2025年前後をめどに電動化に向けた取り組みを加速させています。本学チャレンジセンター・ライトパワープロジェクトのソーラーカーチームを指導し、数々の国際大会で優勝するなど多くの実績を残してきた木村教授は、ソーラーカーの概要や開発動向を紹介しました。さらに、研究室としてこれまで産学連携で取り組んできた構成部品開発の歴史を披露。産総研、小山高専と開発した昇降圧型MPPTやミツバ、日本ケミコン、ジェイテクト、特殊電装とのブラシレスDCモーター、リチウムイオン電池やスーパーキャパシタなどについて解説しました。

さらに、ライトパワープロジェクトの人力飛行機チームが2016年に行ったパナソニック「エボルタチャレンジ」や、ソーラー無人飛行機開発など幅広い連携について紹介。最後に秦野市内を通る新東名高速道路の秦野サービスエリアやスマートインターチェンジの実現に向けた展望を語り、「神奈川県西部におけるマグネット力のある広域拠点を形成につながるものであり、愛知、静岡から神奈川までの東西に分布する自動車産業を結ぶ市北部の新たな玄関口の確保につながります。ICへのアクセスを生かし、東海大学の研究力と結び付いた新たな産業活動の誕生が期待できる」と指摘しました。

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