東海大学在学生保護者の団体である東海大学連合後援会による「2020年度東海大学連合後援会研究助成金」が公募され、審査の結果、「研究部門」4件、「地域連携部門」5件が採択されました。連合後援会研究助成金は、環境に関連した研究を支援することにより、東海大学の教育・研究の発展に寄与することを目的として2004年度から実施されています。18年度からは、高等教育部門の中期運営方針として掲げる「地域連携」を推進するため、地域をキーワードに教育・研究を助成する「地域連携部門」が設けられています。
2月21日には、書類による一次審査を通過した代表者がプレゼンテーションする審査委員会を開き、湘南キャンパスをメーン会場に清水キャンパスともテレビ会議でつないで実施しました。当日は、連合後援会の二重作昌明会長が研究助成金の制度などを紹介し、「これまで約15年にわたる取り組みの中で、本助成の成果がもとになって産学連携活動に発展した研究や、外部の研究資金を獲得につながった研究もあるとうかがっています。大学教育の土台となるだけでなく、研究成果を具体的な社会貢献に結びつけ、東海大学の評価をさらに高めていただければ連合後援会として望外の喜びです。微力ではありますが、これからも大学の研究活動を応援してまいりますので、積極的なご活用をお願いすると同時に、先生方のご活躍を祈念しています」とあいさつ。その後、山田清志学長のあいさつに続いて各研究の代表者が計画を紹介し、それぞれに山田学長や二重作会長ら審査員が多くの質問を寄せ、活発な質疑応答を行いました。
採択課題は以下の通りです。
【研究部門】
▽清水キャンパス 清水宗茂准教授(海洋学部水産学科食品科学専攻)
「マイクロプラスチックの体外排泄作用を有する次世代『腸内環境改善食品』の開発」
▽伊勢原キャンパス 柳川享世助教(医学部医学科基盤診療学系先端医療科学)
「妊娠期のタバコ煙暴露環境が胎児肝臓の発達に及ぼす影響」
▽湘南キャンパス 倉元隆之講師(教養学部人間環境学科自然環境課程)
「丹沢山地における地球環境の変化に伴う水循環および化学物質循環への影響の解明」
▽湘南キャンパス 樋口昌史教授(工学部応用化学科)
「マイクロ波を用いた次世代二次電池用低環境負荷電極物質の超短時間合成」
【地域連携部門】
▽伊勢原キャンパス 渥美治世助教(医学部医学科基盤診療学系臨床検査学)
「日本の大学生に対する性暴力予防教育プログラムの開発」
▽湘南キャンパス 宮川幹平准教授(情報教育センター)
「遠隔地への出前授業を継続的・効率的に展開するための情報システム構築とその運用」
▽湘南キャンパス 萩裕美子教授(体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科)
「誰もが気軽にスポーツのできる場としての学校開放事業」
▽湘南キャンパス 野坂俊弥教授(体育学部生涯スポーツ学科)
「運動遊びを通じた幼児の体力・運動能力改善に向けた取り組み」
▽伊勢原キャンパス 真下綾子准教授(医学部看護学科)
「地域の高齢者に対してバーチャルリアリティ(VR)を用い認知、身体機能を維持・向上をめざすためのテーラーメードwelfare/nursing の確立」