本学が展開する「グローカル・モニタリング・プロジェクト」の成果を文部科学省で展示しています

東海大学では8月20日(木)から9月18日(金)まで、文部科学省「情報ひろば」新庁舎2階エントランスで企画展示「衛星とSNSで、安心・安全な社会をつくる -グローカル・モニタリング・プロジェクト-」を実施しています。本学では2016年度から、情報理工学部の長幸平教授(研究推進部長・情報技術センター所長)、内田理教授を中心に「グローカル・モニタリング・プロジェクト」を立ち上げ、近年多発している災害や環境変動によって生活に甚大な被害が生じる事態への対応とともに、人々が安心・安全な社会生活を送るための基盤をなす技術の確立を目指して研究開発に取り組んでいます。“グローカル”とは“グローバル”と“ローカル”を結び付けた造語で、地球観測衛星による環境・災害監視という“グローバル”な視点と、SNS等を活用し地域に密着した災害情報を共有する“ローカル”な視点を結び付け、自治体や国家、国際レベルでの防災対策システム構築に寄与することが目標です。

今回の企画展示では、本プロジェクトがこれまで取り組んできた研究成果をパネルや映像などの資料で紹介。いつどこで起こるかわからない災害に対して、情報技術センターが災害発生時にスマートフォンなどの携帯端末から被災地の緯度経度情報を指定するとともに、自動的に最新および過去に観測された衛星画像から災害前後の画像を切り出してユーザーに送信するシステムを開発していることや、東日本大震災や熊本地震など実際の災害時に衛星画像を用いて災害情報解析を行った事例について解説。さらに、災害時の状況把握や意思決定支援を目的としたツイートの分析、Twitterを用いた災害時の情報共有システムとして開発を進めてきた「災害情報ツイートシステム DITS(Disaster Information Tweeting System)」と「災害情報マッピングシステム DIMS(Disaster Information Mapping System)」の成果、さらにそれらを平時から利用可能なシステムとして生かす「地域情報ツイートシステム DITS(Daily Information Tweeting System)」「地域情報マッピングシステム DIMS(Daily Information Mapping System)」の概要を展示しています。また、今回の展示では、本プロジェクトに参画する本学教員や学生らのインタビュー等で構成されるプロモーションビデオを上映しており、情報技術センターが衛星データをもとに画像処理技術を駆使して制作した「衛星地球儀」や4K映像も併せて展示しています。