「イノベーション・ジャパン2020 大学見本市Online」に出展しています

産官学連携センターでは、工学部精密工学科の槌谷和義教授と窪田紘明講師、情報通信学部経営システム工学科の大竹恒平助教の研究内容を、9月28日から公開されている「イノベーション・ジャパン2020 大学見本市Online」にて紹介しています。本イベントは(国研)科学技術振興機構が主催し大学等の研究シーズを紹介する国内最大規模の産学連携マッチングイベントで、8月末にAichi Sky Expoでの開催が予定されていましたが、新型コロナウイルスの感染拡大によりオンライン上での開催に変更されました。ホームページには研究ポスターのPDFやスライド映像が掲載されており、11月30日までの限定公開となります。

槌谷教授は、「細胞内・表面センシングを対象とした多機能性マイクロニードルセンサの開発」をテーマに、細胞の微小生体情報取得に用いる多機能センサの開発について紹介。先端の外径が1~10μmのマイクロニードルを用いることで、生きた細胞のpH、硬さ、温度などの物理的・化学的な基礎情報のセンシングが可能となり、新型コロナのような変性ウイルスのRNA転写・複製に影響を与える因子の解明につなげるための研究などへの活用例や、極微小領域pH・温度センサの試作機の顕微鏡写真などを披露しました。

窪田講師は、「高強度材料の適用および品質管理の効率化向けた管材の伸びフランジ性(穴広げ性)評価技術の開発」の研究を紹介しました。自動車の構造部材等に用いられる鋼材の高強度化が進む中、部品の形状に成形する工程で材料が破断する問題が顕在化しており、車体の軽量化や省エネルギー化を阻む要因となっている課題を提示。管材に設定された打抜き穴における伸びフランジ性(穴広げ性)を簡便に評価し、材料メーカーと部品メーカー間、各工場間での品質管理を容易に行える技術を提案しました。

大竹助教は、「データサイエンスのビジネス領域への展開」と題し、ソーシャルメディア上から取得した情報の分析内容とマーケティングへの活用方法、企業における販売戦略への応用など、これまでの調査・研究事例を紹介。メッセージ動画も掲載し、マーケティングサイエンスや消費者行動における共同研究の募集を呼びかけました。

各教員の研究紹介はイノベーション・ジャパン公式ホームページで公開中です。
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◆「イノベーション・ジャパン2020 大学見本市Online」
https://ij2020online.jst.go.jp/index.html