海外危機管理セミナー「海外における安全対策」を開催しました

東海大学では7月19日にオンラインで、「外務省 海外危機管理セミナー『海外における安全対策』」を開催しました。本セミナーは、本学学生・教職員を対象に、海外での重大事件や凶悪犯罪に巻き込まれないための予防策や、万一巻き込まれた場合の対処策について理解してもらうことを目的として、2018年度から実施しています。今回は、PCR検査や自主隔離などの措置をとったうえで徐々に再開が見込まれている海外渡航について、「Withコロナ」の状況下におけるさまざまなリスク管理をテーマに、外務省領事局海外邦人安全課邦人援護官の清水一良氏が講演。学生や教職員ら約60名が参加しました。

はじめに、国際担当の山口滋ゼネラルマネージャーがあいさつし、「海外では、普段の生活と異なるさまざまな経験をすることができますが、それには危険が伴うのも事実です。安全で健康に海外に渡航するために、セミナーを通じて危機管理を学んでください」と語りました。続いて清水氏が、海外における安全対策の重要性を説明し、安全対策のために外務省の『海外安全ホームページ』や『たびレジ』で渡航先や渡航予定の国の安全情報を得るよう呼びかけました。新型コロナウイルス感染症の拡大についてもホームページから確認する方法を説明し、「外務省のホームページからは、新型コロナウイルスの感染状況や変異株の拡大についても確認できます。自身の健康管理や保険への加入、緊急時の帰国手段の確保などに役立ててください」と語りました。また、海外で増加するアジア人に対するヘイトクライムや犯罪について事例を交えて説明し、「新型コロナによる長期間のロックダウンや失業などによって精神的に不安やストレスを抱える人が増えたことから、DV被害も増加しています。いつどこでも犯罪に巻き込まれる可能性があるので、連絡先の共有や現地のニュースソースを確認し、なるべく1人で外出しないなど自分の身を自分で守れるよう準備してください」と話しました。

講演後には、参加者から「たびレジと在留届の違いを教えてください」「テロの現場に遭遇してしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか」といった質問が寄せられ、清水氏が事例を交えて回答。海外に渡航するうえでの危機管理について、理解を深める機会となりました。