2021年度総合研究機構「プロジェクト研究」成果発表会を開催しました

東海大学総合研究機構の2021年度「プロジェクト研究」成果発表会を、3月3日にオンラインで開催しました。プロジェクト研究は、学園の教員を対象に競争的研究資金の獲得を目指す研究を公募して育成・支援するもので、戦略的および重点的に取り組む研究や、将来的展開が可能なプロジェクトを重視して選出し、3年間の採択期間を設けています。今回は、採択1年目のプロジェクトが研究の途中経過を、最終年度となる3年目のプロジェクトがこれまでの実績と成果を発表し、教職員をはじめ学生ら約80名が参加しました。

開会にあたり、ユニバーシティビューローの岩森暁ゼネラルマネージャー(研究担当・工学部教授)があいさつし、「この取り組みは、教員の皆さんによる日々の研究を促進したいという思いから研究資金を支援しています。将来的に本学のコアとなる研究として育つよう期待しています」と語りました。続いて、各研究課題の研究代表者計12名が、採択課題の概要やこれまでの研究成果、論文発表や特許申請の状況などについて報告しました。発表後には参加者から質問が寄せられ、活発に意見を交わしました。

研究テーマと研究代表者および研究発表者は以下のとおりです(発表順)。

【2021年度採択課題】
「胎児期で起こる自閉スペクトラム症の普遍的分子病態の構成的理解」(中型)
医学部医学科基礎医学系 飯島崇利准教授

「T細胞急性リンパ性白血病の発症メカニズムに基づいた新規治療戦略の創出」(中型)
医学部医学科基礎医学系 細川裕之講師

「新規再生促進薬と組織再現人工真皮による画期的皮膚再生医療技術の開発」(中型)
医学部医学科基盤診療学系 住吉秀明講師

「セレノインスリンおよびセレノリラキシン製剤候補のデザイン・合成・応用研究」(大型)
理学部化学科 荒井堅太講師

「ウイルスの変異に対応し次のパンデミックをも視野に入れたCOVID-19治療薬の開発」(大型)
医学部医学科基礎医学系 山本典生教授

【2019年度採択課題】
「考古学コレクションと生物学情報を統合した東海大学デジタル博物館の基盤構築」(小型)
医学部医学科基礎医学系 松前ひろみ助教

「鉄の細胞内制御システムを標的とした新規抗がん剤の開発」(小型)
健康学部健康マネジメント学科 宮沢正樹講師

「マイクロデバイスを用いた神経変性疾患予防薬・治療薬の開発」(小型)
医学部医学科基礎医学系 大友麻子講師

「QOL向上のための、日本とアジアにおける都市ガバナンスモデルの構築」(中型)
政治経済学部政治学科 奥 健太郎教授

「新たなモデルによる脱毛症の分子機構解明と予防ならびに創薬への展開」(中型)
医学部医学科基礎医学系 岡 晃講師

「腱・靭帯損傷の再生医療技術の開発に向けた医理農工連繋研究」(大型)
工学部材料科学科 葛巻 徹教授

「先進医療「自己細胞シートによる軟骨再生治療」における細胞シートの品質・特性評価法の確立及び治療効果予測の検討」(大型)
医学部医学科外科学系 佐藤正人教授