阿蘇キャンパスでは11月29日、本学学生および一般の方を対象としたシンポジウム「阿蘇地域の絶滅危惧生物の保全のための環境教育と地域連携」を開催 し、70名以上が参加しました。当日は、総合司会を岡田工氏(チャレンジセンタ-)が務め、熊本大学理学部で植物の系統分類などを専門としている副島顕子 教授を講師にお迎えし、「日本の草原植生の変遷」と題してご講演いただいたほか、保全生物学や保全生態学を専門とする本学の研究者が、それぞれの立場から 絶滅が心配される植物や昆虫を保全していくための環境教育の手法や実践例などを紹介しました。総合討論では、希少生物をどのように保護していくべきか、コ メンテ-タ-、来場者を交え、活発な意見交換がなされました。コメンテ-タ-として副島氏、河野裕美准教授(東海大学沖縄地域研究センター)、星良和教授 (農学部)、村田浩平准教授(農学部)など話題提供者に加え、藤原厚作氏(高森町役場)、瀬井純雄氏(NPO法人阿蘇花野協会)、宇都宮誠一氏(水源の森 林ボランティアネットワーク)、上田愼二氏(熊本県阿蘇地域振興局)、土屋守正教授(理学部)、内田晴久教授(教養学部)に参加いただきました。
なお、本シンポジウムは、文部科学省「平成25年度 地(知)の拠点整備事業(大学COC事業*)」に採択されている本学の取り組み「To-Collabo(トコラボ)プログラム」の一環として開催したものです。
*大学COC事業:自治体を中心に地域社会と連携し、全学的に地域を志向した教育・研究・社会貢献を進める大学等を国が支援する公募事業。本学は同事業実 施初年度となった2013年度に、「To-Collaboプログラムによる全国連動型地域連携の提案」を申請し、採択されました。プログラム名称にある 「To-Collabo」とは、「Tokai University Community linking laboratory」の略称です。