樫村助教と学生らが一部の執筆を担当した書籍が熊日出版文化賞の受賞作品に決定しました

農学部応用動物科学科の樫村敦助教と同研究室で学ぶ石橋真奈さん(4年次生)、本学科の卒業生3名が執筆の一部を担当した『くまもとの哺乳類』(熊本野生生物研究会編、東海大学出版部発行)が、2月17日に第37回熊日出版文化賞受賞作品に選出されました。樫村助教らは、熊本県内の野生動物の調査とその成果の周知を目的に活動する熊本野生生物研究会(高添清会長)に所属しており、本書はその活動の一環として発行したものです。また、同賞は、2015年に発刊された熊本県内の個人・団体による著作から特に優れた3点に毎年贈られています。

『くまもとの哺乳類』は、熊本県内で生息する野生哺乳類や飼育されている哺乳類について解説し、熊本の環境と生物多様性について理解を促す動物科学書です。本書で樫村助教は「コウベモグラ」について、石橋さんは「カヤネズミ」と家畜の「あか牛」について、自身の体験談を交えながら、その習性や特徴を紹介しました。

受賞について樫村助教は、「微力ながら参加させていただきました。この本を多くの若い方が読み動物に興味を持つとともに、地域の哺乳類にも目を向ける人が増えるとうれしい」と語りました。石橋さんは、「本書のメーンターゲットは中高生だったので、自分が中高生だったころを振り返りながら、わかりやすい内容や表現を選びました。また、対象の動物種についても詳細に調査し、学術性を高める努力もしました。私自身の成長につながる貴重な経験ができました」と話しました。

なお、贈呈式は3月2日(水)に熊本市内のホテル日航熊本で開催されます。

農hp報告「熊日出版文化賞」01.jpg