農学部の牧場実習「羊の毛刈り」を実施しました

農学部応用動物科学科では、4月26日に阿蘇実習フィールドで2年次生を対象とした牧場実習の一環で「羊の毛刈り」を実施しました。実習フィールドで飼育している羊(サフォーク種)の毛刈りは、毎年この時期に暑さに弱い羊の体力消耗を防ぐと同時に、羊の健康状態を確認することなどを目的に行っています。阿蘇実習フィールドは熊本地震の影響で立ち入りを制限していましたが、長陽大橋ルートが開通するなど交通アクセスが改善した昨年秋から週末などを中心として試験的に実習を再開。2018年度春学期からは正規のカリキュラムに組み込む形で牧場や圃場での実習を開講しており、学生たちは1週間に1~2日程度、熊本キャンパスからバスで移動して授業に臨んでいます。

羊の毛刈りも昨年度は技術職員のみで実施したため、実習で学生がバリカンを手にするのは2年ぶりとなりました。今回受講した38名の学生たちは、まず実習フィールドの技術職員から羊の計量やおとなしく座らせる方法、バリカンの当て方について指導を受けた後、交代で毛刈りに挑戦。1年間で10cmから15㎝程度伸びた毛に専用の電気バリカンを恐る恐る当て、技術職員から「毛を刈る感触を確かめるために必ず素手で」「1枚のフリースにならないと商品にならない。歯を入れたらそのまま後ろに引いて」などとアドバイスを送られながら、皮膚を傷つけないように足から背中へと1枚につながるように慎重に刈り取っていきました。学生たちは、「羊の見た目はフワフワしたイメージですが、触ってみると意外と脂っぽくて手がベタベタになりました。農学部だからこそ実際に動物に触れて学べるので、他ではできない貴重な経験ができました」「思ったよりも難しく、たくさん刈り残してしまいました。動物が好きでこの学科に来たので、週に1回の実習を通してしっかりと学びたい」と感想や実習への意欲を語っていました。

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