農学部バイオサイエンス学科では、11月30日と12月1日の両日、熊本市中央区の株式会社鶴屋百貨店で尚絅大学生活科学部栄養科学科の学生と共同で開発した「野菜たっぷりヘルシー弁当〜熊本の魅力詰め込んだばい!〜」を販売しました。昨年7月に九州キャンパスが尚絅大学・尚絅大学短期大学部と締結した包括協定の一環で、両大学の学生約50名が協力してレシピを開発し、有限会社マツエダフーズが弁当として製造したものです。両日ともに100食限定で学生が店頭に立って販売し、昼前には売り切れるほど大盛況でした。
本プロジェクトは昨年秋に発足し、「ヘルシー」をコンセプトに熊本の名産品や隠れた魅力ある食材を伝えるためにはどうしたらいいかを考え、本学科の学生が教員にお勧めの食材を聞き取り調査することから始めました。続いて食材をリストアップし、数人のグループに分かれて両大学それぞれでレシピを考案。本学科の学生が食品の機能性を調べ、尚絅大の学生がカロリーや塩分量を調整して、試作や試食会を繰り返しながら13種類の料理を完成させました。弁当には阿蘇実習フィールドの加工場で学生たちが手作りしたソーセージやこんにゃくのほか、農場で栽培・加工したブルーベリージャムや米(白米、玄米)、サツマイモ(ムラサキマサリ、高系14号)、ニンジン、ヤーコン、シイタケも使用。「シイラの発酵トマトソース和え」には、バイオサイエンス学科食品バイオ化学研究室(※)と宮崎県のトマト農家「OGAWA Farm」が共同開発したソースを使用しました。
指導に当たった本学科の木下英樹講師は、「限定100食だったので、せっかくお越しいただいても買えなかった方も多かったと聞きました。本プロジェクトは地元企業のマツエダフーズさまに製造を、鶴屋百貨店さまに販売を、農産物、加工品の提供・製造は農学教育実習センターの職員に全面協力いただき、実施することができました。食材の選定から製造販売までを経験し、携わった学生にとっても大変よい学びとなりました」と語ります。学生代表の中島勇貴さん(農学部4年次生)は、「形になった弁当を見て、1年間の制作過程がよみがえり、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。阿蘇実習フィールドで作った食材をふんだんに使い、天草で多く捕れるシイラにはトマト本来の機能性をより高めるソースをかけるなど機能性も重視しました。食べながら熊本の特産品や機能性などを知ってもらおうと冊子も制作して配布したほか、レシピは『クックパッド』で公開しているので、ぜひご家庭でも楽しんでほしい」と語りました。
レシピは以下のサイトで公開しています。ぜひご覧ください。