2024年度の「建築都市学部パビリオンプロジェクト」が始まりました

建築都市学部の1年次生を対象とした2024年度の「建築都市学部パビリオンプロジェクト」が、4月3日から始まりました。建築学科と土木工学科1年次生の必修科目「入門ゼミナール」の一部として実施するもので、両学科合わせて約350名の学生を3名程度のグループに分け、「□□と〇〇をつなぐ」のテーマに沿ってデザイン案を考え、コンペを経て1作品を決定。実際に湘南キャンパスの芝生広場「Palette パレット」に建設し、11月1日から3日に開催される「建学祭」で披露する計画です。4月3日に土木工学科、6日に建築学科の新入生に向けて課題概要や全体のスケジュールを説明し、20日には作品を制作するための課題や敷地状況の分析、アイデアの着想、形を考える第1回の「エスキース」に取り組みました。

当日は、4つの教室をオンラインでつなぎ、岩﨑克也学部長がプロジェクトの概要を説明。1.5mのパイプを組み合わせたトラス(三角形を組み合わせた構造)による正四面体を基本とし、本数は80本を上限に、広場に常設されているベンチをそのまま活用するといった条件が提示されました。その後、学生たちはグループごとに綿棒を使って20分の1サイズの模型を作るエスキースに挑戦。教員やティーチングアシスタントの大学院生のアドバイスを受けながら、綿棒を貼り合わせていきました。学生たちは、「入学してすぐに本格的なプロジェクトに参加できてうれしい」「実際に建設できるかを考慮し、テーマに沿ったデザインを考えるのが難しい」「どのような模型にするか、仲間と試行錯誤をして1から物を作れるのがとても楽しい」と話していました。岩﨑学部長は、「敷地にどのように設置すると人の目線でどう見えるか、そこからどんな景色が見られるかも意識して取り組んでください」とメッセージを送りました。

今後は5月11日に第2回エスキースを行い、25日にはプレゼンテーションを実施。教員らによる審査を経て上位3~4作品を決定し、6月上旬の本審査を経て、最優秀賞作品のデザイン案をブラッシュアップし、建設に向けて準備を進めていきます。