生物学部の宮川滉平さんが札幌市の新成人を対象にした「バーチャル成人式」を企画しました

生物学部海洋生物科学科の宮川滉平さん(2年次生)が、1月11日に札幌市の新成人を対象にした「バーチャル成人式」を企画しました。新型コロナウイルスの感染症拡大の影響で、昨年11月末に発表された札幌市による成人式の中止を受けて、同市を拠点にVR事業を展開するクリエーターコミュニティ「VR∞M(ブルーム)」と協力し、実施したものです。当日は市内の新成人らから800を超えるアクセスがあり、大通り公園をモチーフにした仮想空間でコンサートや花火大会、チャット機能を使った交流などを通して、新成人の門出を祝福しました。

宮川さんは昨年4月に受講した本学の必修科目である「現代文明論」でVRに興味を持ち、8月から市内で活動する「VR∞M」の活動に参加。中高生や社会人らとともに、VRの技術について学びを深めてきました。「バーチャル成人式」の開催については、「私の周りからも成人式の中止について“残念”“さびしい”という声が多く聞こえてきたので、“仮想空間でできることをやろう”と一歩を踏み出しました」と振り返ります。スマートフォンアプリの「cluster」を使って準備を進め、「開催までの1カ月はあっという間でした。参加者からは“自分の分身がまるで大通り公園にいるようでした“”中止だったはずの成人式に参加できただけでなく、新鮮な体験ができて感謝しています”といった声を寄せてもらい、多くの人に喜んでもらえてよかったと感じています」と語りました。

今後はVR∞Mの活動の一環で、オンラインでの開催となった2月のさっぽろ雪まつりと連携したイベントであるバーチャル雪まつりの企画及び運営を行っており、「札幌市を拠点にVR開発をどんどんと展開していきたいと思います」と抱負を語っていました。