「大学生のためのライフマネープラン作成セミナー」を開講しました

経営学部経営学科では10月14日から28日までの毎週金曜日に、対面とオンラインで「大学生のためのライフマネープラン作成セミナー」を開講しました。不景気や新型コロナウイルス感染症拡大の影響などによって給与の大幅な上昇が見込めない中、人生の3大資金と言われる「住宅」「子どもの教育」「老後」に備えてどのように資産形成をするのか考えてもらうことを目的としています。本学科の久田祥子教授が企画し、SMBCコンシューマーファイナンス新宿お客様サービスプラザの陸井菜津子氏を講師に招いて開講しました。

第1回と第2回は湘南校舎14号館を会場に久田教授のゼミ生や授業履修学生らが参加。陸井氏がオンラインで講義し、金融リテラシーを身に着ける大切さや会社に入ってから定年までの平均年収、人生の3大賃金などについて説明しました。第2回は、学生一人ひとりが夢やほしいもの、やりたいことを書き出し、何年後にかなえたいか、そのためにいくら必要かを記入する「ライフイベント表」を作成。陸井氏は、必要な資金を確保するためには「計画的に貯蓄する」「資金を借り入れる」「資産を運用する」という3つの選択肢があることに触れ、それぞれのメリットとデメリットを説明しました。また、給与から天引きで貯蓄ができる「先取り貯蓄手法」についても紹介し、投資については「投資は情報と予測でリスクを下げることが可能です。お金が増えるか減るかわからないという点でギャンブルをイメージされることもありますが、目的や仕組みが違います」と語りました。

第3回は対面で開催し、SMBCコンシューマーファイナンスから陸井氏ら4名の講師が来学。将来の収支状況や貯蓄状況を確認する「キャッシュフロー表」を作成するワークショップを実施しました。現在を0として40年後まで1年単位で、「ライフイベント(自分)」「キャリアプラン(自分)」「ライフイベント(家族)」を記入し、全国県別・年齢別の収入と支出のデータを参考に、毎年の収入、基本生活費や住居費、教育費などの支出、年間収支、貯蓄残高を記入。学生たちは、「就職したら一人暮らしをしたいけれど、卒業と同時は難しいとわかりました。将来に向けて貯金したい」などと感想を話していました。久田教授は、「これまで、ゼミではキャッシュフロー表の作成に取り組んでいましたが、専門家を呼んだ講義は初めてです。専門的な知識を学び、具体的な数字をもとに考えることで、自分の将来について考えるきっかけになったのではないでしょうか。来年度以降も続けていきたい」と話していました。

※東海大学政治経済学部は2022年4月から政治経済学部と経営学部の2学部に改編され、経営学科は経営学部を構成する学科となりました。