北欧学科が「知のコスモス」講演会「スウェーデンのこどものための舞台芸術 どう演じる?どう語る?」を開催しました

文化社会学部北欧学科では5月16日に、湘南キャンパスにて「知のコスモス」講演会「スウェーデンのこどものための舞台芸術 どう演じる?どう語る?」を開催しました。スウェーデンでシアターメーカー(脚本家、演出家、俳優)として活躍するバーント・フーグルンド氏が講師を務め、パフォーマンスを交えながら子どもを対象にした舞台芸術について講演。教員や学生、一般市民ら約35名が参加しました。

はじめに、フーグルンド氏が自作の一人芝居『THE LANDSCAPE OF CHILDHOOD(こどもの頃の風景)』を実演。スウェーデンの劇作家アウグスト・ストリンドベリの『A Dream Play(夢の劇)』をモチーフとしており、ある男性が飛行機に搭乗して眠りについた後、幼少期に遊んでいたぬいぐるみと対話するなど、夢の中での7つの出来事が連なった作品となっています。フーグルンド氏は、「人生が大笑いすることばかりではないように、子どものための芸術もおもしろい要素のみにしないことが大切です。演劇を見ている子どもたちが、どの程度の感情を明確に理解できるか見極め、できるだけさまざまな感情を呼び起こさせることが舞台に必要だと考えています」と話しました。

講演の後半には、物語の作り方や子どもを飽きさせない工夫など多くの質問が上がり、約1時間にわたって質疑応答が行われました。参加者からは、「起承転結のない新しい演劇の形を見られて刺激になった」といった感想も寄せられました。