北欧学科がIKEA港北との共同ワークショップを開催しました

文化社会学部北欧学科では6月10日に、横浜市・IKEA港北で「ミッドサマー(夏至)」に関する共同ワークショップを開催しました。スウェーデンで創業された「イケア」は、北欧で祭事として扱い、独特の文化を持つ夏至をテーマにした顧客向けイベントを毎年6月下旬に実施しています。今回のワークショップは、本学科の卒業生でイケア・ジャパンの本部機能であるサービスオフィスで勤務する小野淳史さん(2019年度卒)と本学工学部卒の北村海さん(13年度卒・IKEA港北勤務)らが、北欧企業で働くコワーカー(従業員)に北欧の夏至への理解をさらに深めてもらおうと、以前から交流のあった本学科の柴山由理子講師に協力を依頼したことから実現したものです。

当日は、参加した約20名の学生が午前と午後の部に分かれて、約40名の従業員に向けて夏至に関する北欧文化を紹介しました。日照時間の短い北欧では、クリスマスやイースターと並ぶ大きなイベントである点や、この時期にお祝いで用いられる食事、衣装などについて説明したほか、夏至に関する独自の文化をまとめた学生自作のかるたで遊びながら交流も図りました。発表を聞いた北村さんは、「学生がそれぞれ工夫して発表してくれたおかげで、コワーカーに北欧文化を知ってもらう有意義な時間になりました。今後も交流を深めながら、お互いの成長につなげていきたい」と話しました。参加した小巻ひまりさん(3年次生)は、「フィンランドに住む友人に連絡をしながら資料を作ってきました。社会人の方々とディスカッションができて、私たちも勉強になりました」と話していました。

また、午前午後のワークショップの間には、IKEA港北の売り場やバックヤードを見学する「イケアサステナブルストアツアー」をイケア側が学生に向けて実施。学生たちは同社の持続可能な社会に向けた取り組みについても学びを深めました。柴山講師は、「本学科には、“イケアを通じて北欧に興味を持った”と話す学生も多くいます。それだけ知名度のある企業との連携は、教育環境の充実にもつながります。今後も学生とともに交流を深めていきたい」と語りました。