春学期開講の「基礎ゼミナール2」は、心理・社会学科独自のフレッシュマンセミナーである「基礎ゼミナール1」での学びの基礎体験、そして一年次に学修した心理学・社会学の基礎知識を活かしながら、自分たちの手で問題設定し調査するワークショップです。心理学と社会学を学ぶことの最大の「強み」であり、それゆえに学科生にとっての「苦労」となることは、科学的に調査を設計し、実施し、検証することです。調査といっても、アンケートを通して数量データを扱う量的ものから、インタビューのなかで人の声を丁寧に拾い上げる質的なものまであります。2年次生は、それぞれゼミテーマに沿って、事実を知る方法を選んで調査に取り組み、この授業の最終盤の研究発表会で結果報告を行います。確かに自分たちが立てた仮説が期待される検証結果に至ることはなかなか困難なことのです。重要なことは、なぜ期待通りの検証結果を導くことができなったか、その失敗の「本質」を自分たちで考えて、次に活かすことなのです。研究は、失敗を一つずつの乗り越えていくことの連続です。そんな苦労をソフォモア(2年生)で体験してもらっています。