オープンキャンパスでミニ・レクチャーを行いました

心理・社会学科では、8月21日(土)、22日(日)の二日にわたるオープンキャンパスの学科紹介として、心理学の教員と社会学の教員がタッグを組んで「共生社会の形成と学校・福祉の”今”」というタイトルでミニ・レクチャーを行いました。今回の企画は、新型コロナウイルス感染症の拡大状況のなかで開催となりましたが、2日間で154名の方々にお越しいただきました。

21日のレクチャーでは、性別不合やXジェンダー(出生時に割り当てられた性別に合致しない性自認を持っている人)を取り上げ、SGDs(持続可能な開発目標)のターゲットである「ジェンダー平等」という観点から見てもまだまだ取り残されているこうした当事者の方の心理的な苦痛や生きづらさに対して、心理学や社会学が実践的あるいは臨床的にどのようにアプローチしようとしているかを紹介しました。

また22日には、SDGsの「すべての人に健康と福祉を」という目標に着目し、クイズを交えたレクチャーを行いました。心理学の教員は障害をもつ人の体験世界を紹介して、その豊かさと多様性へと誘いました。社会学の教員は介護福祉の「2040年問題」を紹介し、私たちの社会がその問題をいかに回避しうるかという問いを提起しました。また、在学生からは心社の学びの面白さをわかりやすく紹介しました。

高齢者介護、子どもの虐待問題、ジェンダー平等など社会的な解決が求められる課題は、心理学でも社会学でも大変重要なテーマです。学科生には、心理学・社会学という分野の垣根を越えて様々な視点や分析技法を学ぶことで、一つ一つの課題についての認識を深め、解決に向けた取り組みから多くのことを学ぶ経験を積んで欲しいと願っています。