現在、アーティゾン美術館(東京都千代田区)では「ブランクーシ展—本質を象るー」と「石橋財団コレクション展」が開催中です。
この度、ヨーロッパ・アメリカ学科の授業「ヨーロッパ芸術論A/ヨーロッパの芸術B」の一貫で、この二つの展示を見学しました。
彫刻家ブランクーシは、西洋近代彫刻の概念を変えたといわれ、20世紀の抽象芸術を牽引したルーマニア出身の芸術家です。
見学会では、まず、学芸員の方にブランクーシ展をみるときのポイントなどを説明していただきました。
説明を聞くと、やはり見方が変わります。
一見、難解な抽象彫刻を構えずに見ることができたと思います。
また、「石橋財団コレクション展」はフランスの近代絵画が充実していて、今回もモネの《睡蓮》やルノワールの肖像画を楽しむことができました。
ふだんの授業では、作品のスライドを使っていますが、実物を見ると、絵画の質感や微妙な色彩など、いろいろな気づきがありますね。
今回、皆さんと見学でき、良き時間を過ごしました。
これからも様々な美術展覧会を見学して、ヨーロッパ芸術の実物を見る経験を積み重ねていきたいと思います。
ヨーロッパ・アメリカ学科 中村 るい