古代エジプトのパピルス文書修復体験講座をおこないました

アジア学科の山花京子准教授は11月9日・16日に「古代エジプトのパピルス文書修復体験講座」を望星学塾にておこないました。

この講座は2013~15年度に行った「東海大学所蔵古代エジプト・パピルス文書の修復保存・解読・出版に関わる国際プロジェクト」でドイツのパピルス修復師から学んだ技術を一般の方々にも体験してもらう目的で開講されました。新型コロナウイルス感染予防のため、参加者は10名限定という狭き門となりましたが、パピルス文書の修復を講座として行っているのは日本国内では本学だけということもあり、遠方から新幹線で参加する受講者もいました。

講座では、まず講師が古代のパピルス文書に似せたものを準備しました。体験に使ったパピルス文書は古代の状態と同じようにヨレやシワや破れなどがあり、受講者は崩れた形のパピルスを水筆やピンセットを使いながら2日間かけて修復しました。最後にパピルスがもとの四角く平たい状態に戻った時の受講者の達成感は大きく、「最後にヨレを直して平たい状態に戻したとき、やった!と思いました」との感想もいただきました。
今後もパピルス文書修復講座はリクエストがあれば開講する予定です。