本学科教授の有沢孝治さんが、付属大阪仰星高等学校中等部で「楽しく学校生活を送るために~仲間と絆をつくろう~」をテーマに教育講演を行いました

2021年11月11日(木)に東海大学付属大阪仰星高等学校中等部の2年生(112名)を対象に、「楽しく学校生活を送るために~仲間と絆をつくろう~」をテーマとして、本学科教授の有沢孝治さんが、心理教育の要素を取り入れた教育講演を行いました。この教育講演は、付属大阪仰星高等学校中等部の養護教諭である田中麗さんが中心となって企画している「保健講話」の一つです。

はじめに、自己表現の仕方(受身的、攻撃的、協調的)について紹介され、お互いの意見を聞いて、話し合うことの大切さについて話されました。次に、言葉以外の表現(声のトーン、表情、視線、しぐさ、対人的距離など)が、友達と話をする上で重要であるとの説明がありました。対人的距離については、生徒自身に考えてもらうようにクイズ形式で問いかけがなされ、生徒のみなさんは積極的に答えていました。

さらに、一人ひとり独自の受け止め方を持っていることを確かめるワークが行われました。A4用紙に、講師の有沢さんが言ったこと(はじめに大きな四角をかいてください。次に丸をかいてください、次に小さな四角をかいてください、さらに三角を3つかいてください・・・といった具合)を各自の理解で順にかいてもうという内容でした。表現の仕方について具体的に指示していないので、一人一人が思い思いに表現していて、多様でユニークな図形が見られました。

講師の有沢さんから「同じこと見聞きしたとき、自分と相手が違う感じ方や受け止め方をすることはよくあります。相手との違いは、マイナスの感情や考えを生むこともありますが、違うからこそ楽しかったり、新しい発見があったりすると思います。友達と考えや感じ方が違うことは当たり前と考えて、その違いを受け入れて、面白いと思えることが大切と思います。」という話がありました。

講演後の感想文では、次のようなことが書かれていました。

「今はマスクをつけていて表情が分からないので、自分の感情が相手に伝わりやすいように声色を明るくしたり、口調に気をつけて相手が分かりやすいようにしたいと思いました。」

「人と人との距離の話はためになりました。友達との関係でも気にしてみたいと思いました。」

「私が友達と話すときよく意見が対立してピリピリした雰囲気になるので、私の考えがあるのと同じように相手の考えもあることを忘れずにいきたいです。」

「相手の気持ちを理解してコミュニケーションをとるということは難しいことだと思うのですが、前に友達から自分の気持ちを勝手に分かっているように話されてちょっと腹がたちました。なので自分もそうならないように、他人の気持ちをできる限り理解しようと努力して、楽しく話せるようにしたいと思いました。」

今回の学びを学校でのコミュニケーション活動に活かそうとする姿勢がみられました。