11月15日(土)・16日(日)国内初「北欧ブックフェスタ」を開催します!

東海大学文化社会学部北欧学科は、今年「北欧文学を紹介する」というテーマで海外の高等教育機関で北欧の文化や言語について教える機関を対象とする助成金(SNU)を受けています。このプロジェクトの一環で、11月15日(土)・16日(日)、国内初となる「北欧ブックフェスタ」を葉々社との共催で実施します。葉々社は、梅屋敷に店舗を持つ書店・出版社で、定期的に海外文学を紹介するブックフェスタを企画しています。

期間中、北欧言語の翻訳者8名、北欧の本を出版するひとり出版社みずいろブックス、ゆぎ書房、北欧について多くのエッセイを書かれているライター森百合子さんに協力頂き、本の紹介・販売、セミナーを行いながら北欧の作品の魅力を伝えます。翻訳者は、デンマーク語:枇谷玲子さん、スウェーデン語:久山葉子さん・中村冬美さん・ヘレンハルメ美穂さん、ノルウェー語:伊達朱実さん、フィンランド語:上山美保子さん・末延弘子さん・古市真由美さんが会場で参加くださいます。中村さん、上山さん、末延さんは本学北欧学科卒業生です。1日3回のセミナーでは、それぞれの国の文学の魅力や、翻訳という仕事について、児童文学やヤングアダルト作品やノンフィクション作品のおもしろさについて、映画と原作の繋がりについて、などさまざまなセミナーを企画しています。まだまだ北欧の文学について、日本での理解や認知が進んでいないということを問題意識として、北欧文学の魅力を多様な角度から伝える機会になることを目指しています。

また、セミナー「女性の生き方について翻訳から学ぶこと」(11月15日(土)13:00-13:30)では、文化社会学部文芸創作学科の青山七恵先生がモデレーターを務めてくださいます。青山先生は、これまでにフィンランド文学トンミ・キンヌネン著・古市真由美訳『4人の交差点』(新潮社、2016)やロサ・リクサム著・末延弘子訳『コンパートメントNo.6』(みすず書房、2025)の書評を書かれています。 また、当日、北欧学科の学生のべ10名程度が学生ボランティアとしても参加します。

「北欧ブックフェスタ」会場では、本学卒業生真柴奏さんの翻訳デビュー作ミンナ・カント著『アンナ・リーサ』(小さな海外文学シリーズ、葉々社、2025)も発売となります。

【関連記事】
・真柴奏さん記事
 https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/news/2225/
・森百合子さんゲスト講義(2022年5月)
 https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/news/3459/
・青山七恵先生『四人の交差点』新潮社書評
 https://www.shinchosha.co.jp/book/590130/
・青山七恵先生『コンパートメントNo.6』朝日新聞書評
 https://book.asahi.com/article/16070145