2025年12月2日から9日まで、北欧学科が現地研修写真展を湘南キャンパス14号館2階ピロティに開催しています。
どなたでもご自由にご覧になれますので、ぜひお越しくだください。

北欧学科では2025年8月29日から9月9日までの12日間、ノルウェーとデンマークを巡る現地研修を実施しました。
この研修では、オスロやベルゲン、コペンハーゲンといった主要都市を訪れ、教育機関や図書館、美術館、博物館見学、そして現地の人々との交流を行いました。
研修の序盤はノルウェーのオスロとベルゲンを巡りました。
オスロでは、ムンク美術館やオスロ大学歴史博物館、国立美術館などを訪問。
国政選挙が迫っていた時期だったので、各政党の選挙小屋が首都オスロのカール・ヨハン通りに立ち、オスロで活躍するジャーナリストの鐙麻樹さんの解説で選挙小屋を回ることもできました。

自由行動では、日本で交流したノルウェーの学生との再会も果たしました。
オスロからベルゲンに向かうフィヨルドのルートにある、ボルグン・スターヴ教会では、松本涼准教授の解説を聞きながら、その歴史的な外観や周囲の自然と調和した雰囲気に圧倒されました。

ベルゲンでは、ベルゲン大学の学生との交流として、日本とノルウェーの学生がそれぞれに自国の文化や思想、歴史について発表し合い、その後は共に街を散策し、すっかり学生同士が打ち解けました。
研修の後半はデンマークへ移動。
ロスキレでは、まず4月に東海大学で講演してくださったMarie Præstholm先生の高校Himmelev Gymnasiumを訪問し、その後、歴代の王や女王が眠るロスキレ大聖堂を見学しました。



また、ヴァイキング博物館では、実物大のヴァイキング船を見て、当時の航海技術や暮らしを、こちらも松本准教授の解説つきで見学しました。
コペンハーゲンでは、デンマーク国会議事堂を見学。
政治家と国民の距離が近く、学生からは「民主主義は国民が努力して維持するものなのだということを実感しました」という声が上がりました。
教育はデンマーク訪問の中心的なテーマの一つで、高校のほかに、森の幼稚園やフォルケホイスコーレも訪問しました。
森の幼稚園では、雨の日でも子どもたちがレインコートを着て屋外での活動を続け、先生方が子ども達の活動を尊重して見守る姿に学生達は感銘を受けていました。

また、国際フォルケホイスコーレ(International Peoples College:IPC)では、学生たちは、自らの興味を追求し、人間形成を重視するフォルケホイスコーレの在り方に大きな刺激を受け、IPCへの留学を検討する学生も出てきました。
現地研修を担当した原田亜紀子准教授は、「事前学習での言語やテーマ別の学習を生かし、言語・歴史・社会について様々な体験から学ぶことができた、実りの多い研修になったと思います。研修での出会いを大切にし、研修中に見出した問いや関心を、今度も持ち続けてほしいと願っています」と語りました。
【関連ニュース】
・「北欧現地研修」で本場しかできない体験を
https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/news/19410/
・文化社会学部と文学部による海外研修の報告会を合同で実施しました
https://www.u-tokai.ac.jp/ud-letters/news/8921/