
2026年度、アジア学科では2名の教員が新たに着任いたしました。
北澤直宏講師に続いて、鈴木真吾講師にもお話しを伺いました。

専門を教えてください
鈴木真吾です。近代オスマン帝国の医療や感染症の歴史を研究しています。20世紀転換期の港町イズミルを舞台に、新聞や行政史料を読み解き、人びとが感染症にどう向き合ったのか、国家が進めた医療制度が地域社会にどのように広がったのか、どのような人々が医事行政を担ったのかなどを探っています。
研究をはじめたきっかけは何ですか
19世紀末のイズミルで出版されたオスマン・トルコ語の新聞を読んでいた際、公衆衛生や感染症対策に関する記事が数多く掲載されていることに興味を持ったのが、今の研究を始めたきっかけです。そこから、近代社会において人々が病気や健康をどのように理解し、社会としてどのような対策を行っていたのかを研究するようになりました。
アジア研究の魅力を教えてください
1つ目に、多層的な文化です。よく言われることですが、イスタンブルは文明の十字路と表現され、ユーラシアの東西を結ぶ場所に位置していました。東西の様々な文化や人々が行き交う多様な交流の歴史を学ぶことができます。
2つ目は、ご飯が美味しいことです。前菜にスープ、煮込みにケバブ、ピザ(のようなもの)やピラフ、お酒、甘味まで、どれも美味しく、バリエーションも豊かです。
3つ目は、猫です。イスタンブルは猫の街として有名です。この原稿を書いている日の朝、サッカーのUEFAヨーロッパリーグ決勝がイスタンブルで行われたのですが、その前日のスタジアムのピッチ上に猫がいる画像がネットで話題になっていました。

アジア学科の魅力を教えてください
西アジアの3大言語、アラビア語、ペルシア語、トルコ語すべてを学べることは大きな魅力だと思います。他のアジア諸語も含めて、語学科目の選択肢を用意するのは言うほど簡単なことではないので、学生のみなさんには、ぜひこの恵まれた環境を活かして、多様な言語や文化に触れてほしいと思います。
受験生や学生へメッセージをお願いします
トルコは、ご飯が美味しく、人も親切で、気候も(日本の酷暑に比べれば)過ごしやすい国です。日本からも比較的訪れやすいので、まずは思い切って現地に行ってみることをお勧めします。インターネットやAIの普及によって、海外のことも簡単に知った気分になれる時代になっていますが、そのことがかえって、実際に現地を訪れ、自分の目で見て、人と出会う生身の体験の価値を高めているように思います。本学科で、そのような経験を積んでほしいです。