去る3月6日、産業カウンセラー協会が主催する「職場でのより良いコミュニケーション」をテーマとした3時間の研修講座の講師を心理・社会学科の浅井千秋教授が担当しました。
この協会は、産業カウンセラーの資格認定をしている団体で、オンデマンドの講義と実習形式の研修を開催しています。様々な職業の社会人が、この資格を取得するために、研修に参加しています。例年は、2日間をかけて講義とグループ・ワークを行っていますが、本年度は、新型コロナウィルス感染状況下のため、オンラインで短時間での開催となりました。
研修では、職場でのコミュニケーションについて、実際の場面を想像して理解できるように、失敗した会話と成功した会話の事例を多く示しながら、職場での否定的コミュニケーションと肯定的なコミュニケーションの特徴と影響、それらのコミュニケーションが引き出される心理的な過程について解説しました。
また講義の合間には、参加者のみなさんに、自分自身の職場でのコミュニケーションの特徴や、失敗したコミュニケーションの例を挙げてもらい、そのときの相手の言動や自分の心理を振り返るワークや、その場面での良いコミュニケーションとその心理について考えるワークを行ってもらいました。
オンラインでの3時間という短い時間でしたが、参加者のみなさんが活発に自分のコミュニケーションについてお話をしてくださり、講義の内容を自分の経験とつなげて理解でき、満足したとの感想をいただきました。