広報メディア学科の学生グループが第18回ACジャパン広告学生賞のテレビCM部門で奨励賞を受賞しました

文化社会学部広報メディア学科の小泉眞人教授の研究室に所属する学生チームがこのほど、公益社団法人ACジャパンが主催する「第18回ACジャパン広告学生賞」のテレビCM部門で奨励賞を受賞しました。日本の未来を担う若い世代が広告制作を通して公共広告への理解を深め、社会主体にかかわる「公」への意識を育むことを目的に2005年から開催されています。同部門には、2021年度は36校から260作品がエントリーし、23作品がファイナリストに選出。4月に審査結果が発表されました。

小泉ゼミの学生たちは毎年度この広告学生賞での受賞を目指しており、ミーティングや動画編集など約2カ月間にわたって準備を重ねてきてきました。奨励賞を受賞した東莉央さん(3年次生)、 立石一登さん(同)、黒尾みさきさん(4年次生)、野入瑞葉さん(同)、柳原怜奈さん(同)のチームは、ペットをテーマに「もう、振りまわさないで」と題した30秒の動画を制作。ペットの飼育放棄や殺処分問題に焦点を当て、履歴書をペットに見立て表現し、人間が身勝手に価値を決めてしまう様子を描写しました。東さんは、「私はペットの動物を映像に使うと当たり前のように考えていたのですが、先輩が“あえてペットを映さない”というアイデアを出した時には驚きました。固定観念にとらわれずにさまざまな視点で物事を見ることで、人の印象に残る面白い発想が生まれるのだと感じています。来年4月から広告関連の企業への就職が決まっているので、面白いアイデアが出せるように学びを深めていきたい」と意欲を見せました。また、立石さんは「チームで取り組んできた成果を評価してもらえてうれしい。テーマや動画の構成は、メンバー全員が納得するまでしっかり話し合って進めていきました。制作過程では先輩に何度も助けられたので、次回は自分たちが後輩をサポートしていきたい」と意欲を見せています。

指導にあたった小泉教授は、「学生たちの柔軟な発想をはじめ、話し合いを重ねることでメンバー全員が同じ方向を向いていたことが評価につながったと思います。また、今回の活動を通して、作品を鑑賞する受け手側だけでなく、送り手側の価値観や制作段階での葛藤などを感じてもらえたのではないでしょうか。“どのように相手にメッセージを届けるか”を考えることは広告だけでなく、さまざまな事象が多様化する現代社会で求められるスキルなので、今後も伸ばしてほしい」と語りました。

※学年は当時

関連記事 https://www.u-tokai.ac.jp/ud-cultural-and-social-studies/news/2933/