「夕暮れ映像祭2019」を開催しました

文化社会学部広報メディア学科の水島久光教授のゼミナールが、12月2、3、5、6日に小田急線「東海大学前駅」南口のタウンニュースホールで「夕暮れ映像祭2019」を開催しました。東海大学連合後援会の研究助成金・地域連携部門の採択を受けている研究課題「地域における映像資料の活用に関する実践的研究―『学前ローカルイメージラボと夕暮れ映像祭の企画運営』」(研究代表=水島教授)の取り組みで、水島ゼミが2016年度から3年間、東海大学前駅南口にあった本学の地域交流施設「TOKAIクロスクエア」で開いていた映画上映会「学前夕暮れシアター」をベースに、全国各地の地域を題材にした写真や映像資料を市民とどのように共有・活用していくかを考える企画です。期間中は多くの地域住民や教職員、学生などが訪れました。

イベントでは、戦争や震災にかかわる映画の上映と、有識者を招いた日替わりテーマのトークセッション、写真資料を用いたワークショップを行いました。トークセッションは、「まちづくりとアーカイブ」「ダムと生活」「戦争と子ども」「記憶を未来につなぐ」の4テーマで実施。3日目の「戦争と子ども」には、伊勢原市被爆者の会副会長の小渕義信氏が水島教授とともに登壇し、12歳のときに長崎で被爆した経験談や、原爆を投下したアメリカ軍の戦闘機「B-29」の搭乗員が全員亡くなっていることなどを解説。「人はいずれ死ぬけれど、核兵器は最も惨い死に方をする非人道的な攻撃。被爆した場所に行ったり被爆した人の話を聞いたりすることは、核の恐ろしさについて理解を深めるきっかけになります」と語りかけました。また、伊勢原市が平和教育の一環として行っている「中学生ヒロシマ平和の旅」に参加した生徒も加わり、水島ゼミがサポートして生徒たちが制作した記録映像を上映。平和祈念式典に参列し、平和記念資料館や原爆ドームなどを見学した様子と、各生徒の感想などが紹介され、世代をこえて戦争について話し合うことの大切さを確認しました。

また、ワークショップでは、地域紙「タウンニュース」の平塚、秦野、伊勢原各市版の記事を振り返る「ピックアップ湘南」や、湘南キャンパス近辺を撮影した過去と現在の写真を見比べる「学前今昔」を実施。参加者はそれぞれ興味を持った資料を手にして、キャンパス近隣の歴史や地域の魅力を掘り下げていました。

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