学科教員リレーエッセイ⑯ 熊谷 薫 講師「地域アートプロジェクトを実践してみる:TAMA VOICES 10/30開催、生田緑地アートピクニック」

 みなさま、はじめまして。この春に東海大学の広報メディア学科の講師に着任した熊谷薫です。
私は少し毛色の変わったキャリアを歩んできたので、少し自己紹介をさせていただければと思います。
私はこれまで、フリーランスのアートマネージャーとして、あちこちの地域を飛び回って、地域振興のためなどに行われる地域アートプロジェクトや芸術祭と呼ばれる活動の支援をしてきました。そうした中で、徐々に支援するだけではなく、自分もプレイヤーとして活動の企画運営に加わるようになってきました。

 こうした地域アートプロジェクトはコミュニティでメディアとして機能し、様々な人達の出会いを生み出し、地域社会に様々な変化をもたらします。そうしたところに、魅力を感じ、これからの変化の激しい社会に向き合える方がもっと増えたらいいと思い、東海大学でこれまでやってきたことを学生の皆さんに伝えたいと思っています。

 次に最近私が関わっている活動をご紹介します。ここしばらくのコロナ禍の影響で移動制限もかかったため、地域のアートプロジェクトは実施が困難になりました。そのため、地元で楽しめる活動を自分で立ち上げ、新しい地域の仕事を作ることが重要だと考え、地元川崎市多摩区で、TAMA VOICESという活動を立ち上げたのです。ここ数年、アーティスト、振付家、アートコミュニケーターを担当する仲間と小さな市民参加型のアートワークショップを開催してきましたが、満を持して川崎市のアート・フォー・オールという助成を受けて、少しだけ規模を広げたイベント「みるみる、なるなる、つくるくる〜生田緑地アートピクニック〜」を開催することとなりました。

 TAMA VOICESという名前には、地域の人達の表現したいという声「VOICES」を集めて、やりたいことがどんどん実現できる地域コミュニティのきっかけづくりをしたいという思いがこめられています。
 広報メディア学科では、私が普段からおこなっている、多様な立場の人と対話しながら、最適なメディアを選び、企画を立ち上げる方法をお伝えできたらと思っています。

 お時間のある方は、アートピクニックは10/30(日)に開催していますので、遊びにいらしてください。

【イベント概要】

みるみる、なるなる、つくるくる〜生田緑地アートピクニック〜

秋の爽やかな日に、生田緑地のアートピクニックで、おいしいフードを食べたり、絵本を読んだり、アートに触れたりしませんか?
アートに「みる・なる・つくる」ことができる3つのワークショップと、絵本を楽しむピクニックスペースがあります。ふらっと遊びにくれば、どなたでも一日中アートを体験できます。

日時:2022年10月30日(日)10時〜17時
会場:生田緑地西口広場

これからどうぞよろしくお願いいたします。