「心理実習」――4月からの取組みを振り返って

 「公認心理師」資格の取得に対応した科目の集大成である「心理実習」を履修する4年生は、4月から本当に頑張って実習に取り組んできました。その実習も終盤に近づき、先日、これまでの取組みを皆で振り返る機会をもちました。

「こんなにたくさんの実習に取り組んできたんだと改めて思った。やればできると感じた」
「途中でやめたくなることもあったけれどやり遂げられた。自信や達成感につながった」
「それぞれ道は違えど同じ活動に取り組み、自然に交流ができて嬉しかった」
「ふつうの大学生活では体験できないような貴重な体験ができた」

 本学の「心理実習」では、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働、さまざまな領域の施設様に多数ご協力いただき、大変充実した実習プログラムを実現しています。履修生にとっては、心身共にエネルギーを費やすとても大変な科目でありますが、その分やりがいや達成感も大きいようでした。とくに、今年度の4年生は、コロナウイルス感染問題の影響でオンラインでの学修を余儀なくされることが多かったため、生きた現場での学びや仲間との共同学習はとりわけ貴重な体験となったようでした。

「これまで学んできたことを十分に落とし込めていないということに気づき、改めて復習する必要を感じる機会となった」
「自分が知らないということを知ることができた」
「これまで、自分が感じることをなかったこととして押し殺し否定してきた。自分の心と向き合い内省することの重要性を学び、そのままの自分の感じることを大切にし、少しずつことばにできるようになってきた」
「実習で学んだことを通して、自分の進路を具体的に考えることができた」

 自らの学修課題を見出してこれまで大学で学んできたことを確認し深めたり、知識だけでなく心理職に必要な姿勢や態度を学んだりする機会ともなったようでした。また、実習の学びが、それぞれが自分をみつめ具体的に進路を見定める一助ともなったようです。