「サーモテック2026」に出展しました

工学部の宮沢靖幸教授(機械工学科)と源馬龍太准教授(応用化学科)が、9月9日から11日まで東京ビッグサイトで開催された「サーモテック2026第9回 国際工業炉・関連機器展」(主催:一般社団法人日本工業炉協会)に出展しました。この催しは、4年に一度開催されるアジア最大規模の工業炉・熱技術や関連機器の国際的な展示会で、今回は「環境・熱・未来~ともに考えよう 高効率な熱技術と持続可能な未来~」をテーマに8カ国・地域から185社が出展。期間中は1万人以上が来場しました。

10日のアカデミックプレゼンテーションに登壇した宮沢教授は、「ろう付の基礎と最新情報」をテーマに発表。多くの聴講者を前に、ろう付の定義や概要を分かりやすく解説し、「ろう付は、熱交換器やパワーデバイスにとって欠かせない技術であり、製品の性能や信頼性、コストを左右すると重要な要素です」と説明。酸化皮膜の除去のために広く使われているフラックスに替わる新たな技術など、最新の研究成果を紹介しました。ブースでは、宮沢教授と共に研究室に所属する齋藤時人さん(大学院工学研究科1年次生)らが来場者に応対。齋藤さんは、「ろう付に関心を持つ多くの人が宮沢先生の講演やブースを訪れ、あらためてこの技術への関心の高さを実感しました。会場ではさまざまな企業の取り組みを目の当たりにし、多くの知見を得られました」と話しました。今回で3回目の出展となる宮沢教授は、「ろう付に関する多様な相談や質問を受ける一方、私たちにとっては貴重な情報取集と学びの機会となっています。出展企業や来場者には多くの卒業生がいて、その活躍を目の当たりにして学生や大学院生も大いに刺激を受け、双方の貴重な交流の場としても意義深い機会になっています」と話しました。

源馬准教授の研究室では、次世代燃料として注目される水素を中心に捉えて、水素貯蔵材料とCO2からのメタン合成やメカノケミカル法を利用した環境適合型プロセスの開発など、幅広いテーマについて研究を行っています。今回は2022年に続き2回目の出展で、「触媒金属酸化物の水素還元を利用したCaCO3分解反応の低温化」と「Peridotite(かんらん岩)と水のBMによる水素生成」をテーマに、かんらん岩から効率的に水素を生成するための装置なども展示しました。卒業研究でかんらん岩由来の水素生成に関する研究に取り組んでいる岡本大悟さん(4年次生)は、源馬准教授と共にブースで来場者に対応。「多くの質問を受ける中、まだまだ答えられないことが多いですが、学部生として取り組んだ学びのアウトプットの場になりました。来年度から大学院に進み、さらに研究を深めます」と目を輝かせました。源馬准教授は、「研究成果は学生や大学院生との連携のたまものです」と評価。「業界全体が地球環境に負荷をかけない効率的なエネルギーの模索に取り組む中、こうした場で各大学の研究内容を共有し、産官学の連携が進む意義は大きく、さらなる進捗に期待します」と話しました。源馬准教授は、9日にアカデミックプレゼンテーションにも登壇。「一次エネルギーとしての天然水素の動向と水–岩石反応による水素生成」をテーマに発表し、最新の研究成果について解説しました。