工学部が「テクニカルショウヨコハマ2015」に研究シーズを出展しました

工学部の前田秀一教授(光・画像工学科)と高橋俊講師(動力機械工学科)が、2月4日から6日までパシフィコ横浜で開催された「第36回 工業技術見本市 テクニカルショウヨコハマ2015」(主催:公益財団法人神奈川産業振興センター、一般社団法人横浜市工業会連合会、神奈川県、横浜市)に研究シーズを出 展しました。この催しは、神奈川県下最大の工業技術・製品に関する総合見本市として毎年開催されているものです。今年は580の企業や団体が参加し、「ビ ジネスソリューション」「生産(加工技術)」「生産(機器・装置・製品)」「環境・エネルギー/健康・医療・福祉」「産学公・企業間ネットワーク」の5つ の分野で最新の技術や製品、研究成果などを発信。前田教授と高橋講師は、「産学公・企業間ネットワーク」のコーナーに出展し、ポスターセッションやデモン ストレーションを行いました。

前田教授は「加工いらず! 2Dの映像を立体的にみせる3Dスクリーン」と題して、微粒子の酸化チタンをコーティングした樹脂シートを多層化したスクリー ンを発表。3D用の映像加工や専用のメガネが不要で、スクリーンの加工のみで立体感のある映像を映す技術を紹介しました。ポスターセッションのブースでは 実際に映像を使ってデモンストレーションを行い、研究成果をアピールしました。

また、高橋講師は「工業製品設計開発向けの高速・高精度アルゴリズムの開発とその応用」をテーマに出展。自動車や航空機、太陽光パネルなどを作動する際に 発生する風や熱などの流体解析を、より速く低コストで行うプログラムの開発や、それを用いた解析事例などを紹介しました。5日にはホール内のセミナー会場 で、「東海大学の流体解析技術に基づいた機械設計、要素設計」と題したプレゼンテーションを実施。多くの研究者らが参加し、活発な質疑応答が行われまし た。高橋講師は今回の出展について、「企業の担当者と直接話すことで、数値解析のニーズが非常に高いことを実感しました」とコメント。「今後はより多くの 企業の要望に効率的に応えられるよう学内の研究者との連携をさらに強め、産学連携の研究開発を進めていきたい」と抱負を語りました。

ポスターセッションのブースでは、両研究者のほか産官学連携センターの職員や工学部の学生が企業の研究担当者らに内容を紹介。製品化の可能性や技術協力などについて熱心に意見交換をしていました。

工学部が「テクニカルショウヨコハマ2015」に研究シーズを出展しました