大学院生が「神奈川県ものづくり技術交流会」でポスター賞を受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の小川真史さんが、「神奈川県ものづくり技術交流会」(主催:神奈川県産業技術センター、神奈川県産業技術交流協 会)のポスター賞を受賞。2014年12月26日に湘南キャンパス17号館で、神奈川県産業技術センター交流相談支援室の菅間秀晃さんから、賞状と盾、副 賞を受け取りました。

この技術交流会は10月22日から24日まで神奈川県海老名市で行われたもので、大学や研究機関、企業の研究・業務成果の発表などを通して、産学公の交流 と連携を促す場を提供することを目的に毎年開催されています。会期中には、神奈川県内の企業の研究者や大学の学生が口頭発表やポスターセッション、製品試 作品の展示などを実施。学生など、若手研究者による優れた発表に贈られるポスター賞には、大学院生らの発表207件の中から、小川さんら6件が選ばれまし た。

小川さんは「静電スプレー法による色素増感型太陽電池の作製」のテーマで発表。工学部機械工学科の岩森暁教授の指導を受けて取り組んでいる新しい製造技術 を提案しました。色素増感型についてはこれまで、材料である二酸化チタンの種類や色素の改善について化学的な観点から多くの研究成果が発表されています が、製造手法についてはあまり行われていないのが現状です。小川さんは粘度の高い液体でも高精度で印刷できる「静電インクジェット法」の開発に取り組んで おり、今回の研究ではこの手法を用いて作った薄膜の基礎的な特性を調べた成果を報告しました。「このような賞をいただけたのも、ご指導していただいた先生 方や研究室の皆さんからいただいたさまざまなアドバイスのおかげであり、深く感謝しております。今回技術交流に参加させていただいた理由は、研究成果を発 表することはもちろんですが、他大学や企業の方々との意見交換などの交流をしたいという思いからでした。実際私の研究内容にも多くの質問やご意見をいただ き、新しい発見もありました。また、他の研究内容も拝見させていただき、多様な考え方に触れることができ、あらためて交流の場は欠かせないと思いました。 基礎的な研究でありながら受賞できたのは、製造方法の改善によって変換効率を向上するというこの研究の将来性を評価していただいたのだと思います。受賞を 励みに、今後より一層精進してまいります」と抱負を話しています。

大学院生が「神奈川県ものづくり技術交流会」でポスター賞を受賞しました