工学部機械工学科の橋本巨教授が日本機械学会のイベントで講演しました

工学部機械工学科の橋本巨教授が日本機械学会のイベントで講演しました

工学部機械工学科の橋本巨教授が、1月16日に湘南キャンパス6号館で開催された「柔軟媒体ハンドリング技術及び応用プロセスに関する調査研究分科会 (2) 特別講演会」(主催:一般社団法人日本機械学会 情報・知能・精密機器部門、共催:東海大学、ウェブハンドリング研究会)で講演しました。この講 演会は、エネルギー、医療、ITなど幅広い分野で活用されている柔軟媒体のハンドリング技術(紙やシート、フィルムなどを搬送して巻き取る技術)を広めて 他分野との連携を図るとともに、高度な研究開発を推進することを目的に開催されたものです。橋本教授をはじめ3名の研究者が講演し、同学会の会員や企業の 研究者、本学の学生や大学院生、教職員など約200名が聴講しました。

当日は、旭化成株式会社フェローで吉野研究室の吉野彰室長が「リチウムイオン電池 現在・過去・未来」をテーマに、続いて山形大学有機エレクトロニクス研 究センターの佐藤史郎教授が、「エレクトロニクス応用を目指した印刷技術の革新」と題して講演。最後に登壇した橋本教授は、「産業の未来を拓くロール・ ツー・ロールPE」について講演しました。橋本教授は、日本の経済状況や工業界における世界の中での日本の位置づけを分析した後、30年にわたり研究開発 と普及に取り組んできたウェブハンドリング技術の理論や実用例などを紹介しました。

講演後は、参加者からの依頼に応えて講師が学生にアドバイス。吉野室長は「研究開発を続ける中で壁に当たったときは、やり遂げようとする執念と楽天的な気 持ちをコントロールして乗り越えてほしい」と語り、佐藤教授は「大きな夢を持って、その実現に向かって努力してください」とエールを送りました。橋本教授 はこれを受けて、「吉野先生はノーベル化学賞の候補に名前が挙がる研究者です。学生の皆さんは今日の講演と先生方からのメッセージを励みに、勉学や研究に 邁進してください」と語りました。

聴講した学生は、「3人の研究者に共通しているのは、あきらめずに粘り強く研究を続ける姿勢だと思います。先を見る力と忍耐力の大切さを学びました」と感 想を話していました。なお、今回は工学部機械工学科の学生が、受付や会場案内などで講演会をサポート。全国から訪れた参加者に、丁寧に対応していました。

工学部機械工学科の橋本巨教授が日本機械学会のイベントで講演しました