材料科学科の宮澤教授と学生が付属高輪台高校でサイエンス教室を行いました

工学部材料科学科の宮澤靖幸教授と学生2名が11月21日に、付属高輪台高校で生徒を対象にした科学実験 教室を行いました。大学の教員や研究者の講義を通して最先端の科学技術への興味を喚起することなどを目的に、同校の中等部と高校の希望者に向けて開いてい る「サイエンス講座」に協力したもので10名が参加しました。

「環境低負荷型はんだ材料の開発」のテーマで開いた講座では、宮澤教授が鉛を含まず環境負荷の少ないハンダ材料の開発が進んでいる最新の研究動向を 紹介。その後、同校出身で4年次生の横田一樹さんと高橋侑里さんがサポート役を務めながら従来型と新型のハンダを使った体験実験を実施。生徒たちは工業的 なハンダ付けの手法を体験し、2種類の硬さや性能の違いを体験。宮澤教授が、新型のハンダが開発された経緯や「環境負荷を低減できる新商品では、必ずしも 従来の製品より性能が向上するわけではありません。環境への負荷を減らす商品を開発する際には、そうしたことも起こりえることを知っておいてください」と 解説しました。

学生たちは、「新しい材料の開発を通じて社会に貢献する材料科学科の魅力を少しでも知ってほしいと思い、サポート役を買って出ました。生徒同士で相 談しながら積極的に実験を進めてくれたので、とてもやりがいを感じました。特に中学生とは普段接することがないため、とても新鮮な体験になりました」(横 田さん)、生徒に手順を教えながら実験を進めるのはとても楽しく、生徒たちが興味を持ってくれたことがうれしかった。皆知識も豊富で熱心に勉強している様 子を伺い知ることができ、私も負けないようにしっかり研究に取り組もうと改めて思いました」(高橋さん)と話しています。

材料科学科の宮澤教授と学生が付属高輪台高校でサイエンス教室を行いました