医用生体工学科が新たな実習機器として人工心肺装置のシミュレーターを導入しました

工学部医用生体工学科がこのほど、新たな実習機器として心臓外科手術で使用する人工心肺装置のシミュレーターを導入しました。この機器は人工心肺装置に接 続して使用するもので、タッチパネルモニターに表示される心臓手術の様子に連動して、血圧や心拍の変動を代表的な症例に基づいて再現。人工心肺装置のポン プが心臓の拍動に合わせて動くほか、昇圧剤や降圧剤などの薬剤を投与した際の変化も忠実に再現されているなど、手術の開始から終了までの一連の流れに従っ て機器の操作を実践的に学ぶことができます。また、指導役が装置を操作するタブレット端末も取り付けられており、模擬的に異常事態を生じさせることでトラ ブルへの対応法も身につけられるようになっています。

10月からは4年次生が、毎週月曜日と火曜日にトレーニングで利用しており、来年度からは4年次生対象の「代行装置学実習」でも教材として使用する予定で す。同学科の大島浩教授は、「このシミュレーターは国内の教育機関に導入されるのは3例目という最新の機器です。本学科では医学部をはじめとする医療機関 と連携した実習などを通じて、実践的なスキルを持った人材の育成を進めており、この装置が導入されたことでより高いレベルの技術を身につけた人材の育成が 可能になると期待しています」と語っています。

医用生体工学科が新たな実習機器として人工心肺装置のシミュレーターを導入しました