アクティブラーニングの導入を目指す試行授業が始まりました

工学部では今秋セメスターから、初年次教育においてアクティブラーニングを導入するための試行授業を実施しています。本学部では今年度から、企業から提示 される課題にグループで取り組み、問題解決能力の高い人材の育成を目指す公募型問題解決コンペ「ものづくりサミットin湘南」を始めるなど教育のさらなる 充実に学部をあげて取り組んでいます。今回の試行授業はプロジェクトラーニングの開発や普及に取り組んでいる一般社団法人フューチャー・スキルズ・プロ ジェクト研究会の協力を得て実施するもので、1年次生を対象にしたアクティブラーニングの授業を本学部の教員に公開し、来年度以降の教育改善に役立てるこ とを目指しています。

秋セメスターは15回の授業で構成されていることから、前半を光・画像工学科の学生が、後半を電気電子工学科、材料科学科、精密工学科、機械工学科、動力 機械工学科の学生が受講。前・後半とも企業から出された課題に7回の授業時間で挑み、グループでのプロジェクトの進め方を学ぶとともに問題解決力などを培 います。9月30日に行った1回目の授業では、授業の運営を担当するキャリアコンサルタントの尾野裕美氏(オリアイキャリア研究所代表)が講義。授業の狙 いや今後のスケジュールなどプログラムの全体像を説明しました。その後、グループに分かれて一人ずつ1分間の持ち時間で自己紹介をしたほか、課題に取り組 む際の姿勢やグループディスカッションを円滑に進めるための注意点、成果を出すために必要なことなどを議論し、代表者が発表しました。2回目の授業で企業 の担当者から課題が発表され、5回に分けて課題に取り組んでいきます。

工学部長の吉田一也教授は、「これからの時代は、学生自身が積極的に参加し、自らの能力を伸ばす授業づくりが求められます。それを効果的に実現するために は各学科の教育方針や専門分野、従来のカリキュラムとも融合させながら、日常的な授業の中にうまく取り入れていくことが必要になります。先生方にはこの授 業の内容や特長、学生の感想などを少しでも多く学科に持ち帰っていただき、より充実した授業の実現につなげてもらいたい」と話しています。

アクティブラーニングの導入を目指す試行授業が始まりました

アクティブラーニングの導入を目指す試行授業が始まりました