「イノベーション・ジャパン2014」に工学部から4研究室が出展しました

9月11日、12日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「イノベーション・ジャパン2014~大学見本市&ビジネスマッチング~」(主催:科学技 術振興機構、新エネルギー・産業技術総合開発機構)に、工学部から4研究室が出展しました。11回目となる今回は10分野で350件の研究成果が発表さ れ、会期中は企業関係者など約24000名の来場がありました。東海大学からは、ほかにも理学部と情報理工学部から2つの研究室が出展しました。

本学部からは長瀬裕教授(応用化学科)が「生体適合性ポリマーからなる裁断化超薄膜の水分散液:医療用コーティング材」、木村啓志講師(機械工学科)が 「生体組織片培養のためのマイクロ流体デバイスの開発」、坂本俊之教授(動力機械工学科)が「電池の劣化を知る技術」、稲森真美子講師(電気電子工学科) が「情報通信を用いた高効率電力無線伝送システムとは!?」をテーマに、それぞれブースを出展しました。

長瀬教授は12日にショートプレゼンテーションも実施。会場は立ち見も出るほどの盛況ぶりで、長瀬教授は新たに合成した生体適合性の高いPCポリマーを基 材としたナノシートの作製法を説明。「ナノシートを裁断して水に分散させると、乾いた時には表面にきれいにフィットしてコーティングできます。また強い接 着力を示し、安全性が高いのも特徴です」などと解説し、来場者は熱心に耳を傾けていました。

長瀬教授は、「ポリマーやコーティング手法の新規性が注目されたようで、2日間にわたって多くの方々にブースを訪れていただきました。これまでは診断機 器、人工臓器などへの応用をメインに考えてきましたが、医療メーカーだけでなく他分野の方々にも興味を持っていただき、バイオ系が注目されている社会動向 も垣間見ることができました」と話しました。また、研究の説明を手伝った学生や大学院生たちは、「企業の要望やご意見を聞かせてもらい、勉強になりまし た。研究には幅広い視野と社会のニーズに応えられる実用性が必要だと実感しました」と感想を語っていました。

「イノベーション・ジャパン2014」に工学部から4研究室が出展しました