原子力工学科が「入門ゼミナール1」の全体発表討論会を開催しました

原子力工学科が「入門ゼミナール1」の全体発表討論会を開催しました

工学部原子力工学科では7月18日に、1年次生を対象とした科目「入門ゼミナール1」の全体発表討論会を湘南キャンパスで開催しました。この授業は、少人 数のグループワークなどを通じて原子力・放射線にかかわる知識を幅広く知るとともに、今後の学習へのモチベーションを高める機会とすることを目的に開講し ているものです。2011年3月の東日本大震災以前は、学生の苦手分野を補習する内容で開講していましたが、震災後は東京電力福島第一原子力発電所の事故 についての正しい理解や原子炉の安全性の再検討、身の回りにある放射線に関する正しい知識を学ぶ場として内容を変更しています。

今回の授業では、本学科の教員が福島第一原発事故の原因や自然放射線と放射線の人体への影響についての講義のほか、放射線量を測定する実習を行いました。 そのうえで、8班(1班5〜6名)に分かれ、授業で学んだ内容から関心を持った点、疑問に感じた点などを踏まえてテーマを設定。独自に調査を加えながら議 論し、オリジナルの発表資料を作成してわかりやすい説明になるよう工夫をしました。

討論会では、「原子力発電の必要性」「放射線(放射線を使うメリット・デメリット;何の治療に使われている?)」「噴火と放射線」「汚染水の除去につい て」「ネットと文献の差について」「原発の未来の形とは?」「放射線ホルミシス効果の善し悪し」「原発再稼働に向けて」の各テーマで発表。各グループとも 入手したデータに基づいて議論を組み立て、考察した結果を報告しました。授業を担当した吉田茂生教授は、「原子力・放射線という幅広い分野の概要を知るこ とができ、自分たちがそれに対してどう勉強すれば良いかを考えるきっかけになったと思います。学生と教員の交流も促進された、非常に充実した授業となりま した」と語っています。

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