工学部応用化学科では7月12、13日に湘南キャンパスで、中学生向けの化学実験イベント「東海大学 楽しい化学実験教室」を開きました。この催しは、子 ども向けの科学実験教室を運営している民間団体「サイエンス倶楽部」と協力し、同倶楽部の「大学実習」の一環として2010年から隔年で実施しているもの です。両日あわせて約60名が参加しました。
当日は、大学院工学研究科工業化学専攻の有志5名が講師役として参加。本学科の学生が一昨年度にサイエンス倶楽部のメンバーと協力して作成したテキストを 元に「医薬品合成にチャレンジ!」のテーマで、風邪薬の成分の一つであるアセチルサリチル酸と湿布薬の一つサリチル酸メチルを合成する実験を教えました。 学生たちは、ビーカーやスポイトといった実験器具の使い方や作業の手順を一つひとつ丁寧に説明しながら実験を進め、参加者は真剣なまなざしで取り組んでい ました。学生たちは、「基礎知識からしっかりと教えなければならないため難しさも感じますが、私自身が正しい操作方法を確認することにもつながりますし、 初心を思い出すきっかけにもなりました。生徒たちの中から、いつか化学者を目指す人が出てくれるとうれしいです」と話しています。