医療機器の取り扱い方を習得する実習授業を行っています

医療機器の取り扱い方を習得する実習授業を行っています

工学部医用生体工学科では、4年次生を対象に手術などで扱う医療機器の操作や保守点検の方法を習得する実習授業「生体機能代行装置学実習」を開講していま す。本学科では、3年次で人工心肺装置や透析機器、人工呼吸器といった代行装置の構造などを学ぶ講義を開講しているほか、4年次生では医学部付属病院での 5週間の臨床実習を通して、臨床工学技士に不可欠な装置の扱い方を習得できるようカリキュラムを組んでいます。本実習もその一環として開講しているもので す。

授業では、学生が少人数のグループに分かれて代行装置の使い方を実習します。ビデオ教材や教員作成の資料を使って構造や使い方を復習した後、医療現場で実 際に用いられている機器を使いながら教員が一つひとつの手順を説明し、学生が実際に機器を操作します。人工心肺装置の使い方を学んだグループでは、人工心 肺開始、大動脈遮断から人工心肺装置の離脱までの一連の手順を学びながら、教員が意図的にトラブルを発生させてその対処方法を習得します。人工呼吸器を 使ったグループでは操作法を確認しつつ、被験者役の学生が呼吸器を口にくわえて設定を変えた場合の空気の送られ方の違いも体験します。

学生たちは「理論や基本的な操作方法など、講義で学んだことを再確認するよい機会になっています。思うように操作できないことも多いため、完璧に習得する ためにはこうした実習を通して何度もトレーニングを積む必要があると実感しています」「現在は操作の苦手な機器もありますが、実習などを通してさまざまな 医療機器をまんべんなく使えるようになりたい」と語っています。

医療機器の取り扱い方を習得する実習授業を行っています