生命化学科の学生がSPring-8での放射光実験に取り組みました

工学部生命化学科の水谷隆太教授の研究室に所属する学生たちが5月26日から6月1日まで、兵庫県佐用町 にある大型放射光施設(SPring-8)で放射光実験に取り組みました。SPring-8は、理化学研究所が設置している国内外の研究者の共同利用施設 で、世界最高性能の放射光を生み出せることから生命科学や化学、物質科学などの幅広い分野の研究に利用されています。水谷教授の研究室では、脳の神経回路 を3次元構造として解析する研究の一環で例年同施設を利用しており、今回は水谷教授と3年次生と4年次生の学生、研究員あわせて6名が参加しました。

期間中、学生たちは水谷教授とともに付属の研究交流施設に滞在しながら放射光X線を使ってヒトの脳を解析。神経ネットワークの解明に取り組んだほ か、タンパク質の結晶の分析も行いました。参加した藤巻知央さん(3年次生)は、「今回の実験で、実際にサンプルを使って解析した画像を初めて見ることが でき、これから自分がどのような研究をしていくのかについて理解を深めることができました。次回訪問するときには、私自身の研究テーマのサンプルを解析し たいと思います」と語りました。また清水優輔さん(4年次生)は「SPring-8での実験には昨年度も参加しましたが、高度な機器を使って研究する独特 の緊張感の中で、他の研究者の方々が真剣に取り組んでいる姿を目の当たりにする中で、研究に取り組む姿勢などを学ぶことができています」と語っています。

生命化学科の学生がSPring-8での放射光実験に取り組みました