サイエンス・インカレで学生が受賞しました

工学部機械工学科3年次生の田綿元貴さんが、2月28日に神戸市で開催された「第4回サイエンス・インカレ」(主催:文部科学省、後援:独立行政法人科学技術振興機構)でサイエンス・インカレコンソーシアム奨励賞のグッドパフォーマンス賞を受賞しました。

この催しは、全国の自然科学分野を学ぶ学生が自主研究の成果を競い合うことで、課題設定能力やプレゼンテーション能力を備えた創造性豊かな人材を育成することを目的に2011年度から開催されているものです。今回は全国から172組(口頭発表48組、ポスター発表124組)が参加。本学からは、15組25名が発表しました。

田綿さんは、「水の上を走るトカゲ、バシリスクの足裏微細構造の観察及び作製法の創製」のテーマでポスター発表部門に出場しました。この研究は3年次の春から研究室に所属できる本学科の制度を利用して、落合成行准教授のもとで取り組んだものです。バシリスクの動きや足裏の構造を観察し、機械的に再現した成果を発表しました。田綿さんは、本学が所有する最先端分析装置の測定原理と分析技術を学ぶことを通じて、科学技術に関する興味関心を伸ばす「サイエンスマイスター育成プログラム」を受講しており、今回の受賞研究でも電子線マイクロアナライザーと薄膜材料結晶解析X線回折装置、走査型電子顕微鏡を利用。サイエンスマイスター担当の先生らからもアドバイスを受けながら、研究を進めてきました。

受賞を受けて、「まさか賞を取れると思いませんでしたが、うれしい気持ちでいっぱいです。インカレでは、企業の方と多く知り合うことができ、機構が完成したら市場に出したいとのコメントもいただくことができました。これも、先生方が学生を親身になって指導してくださるおかげだと思います。研究は基礎段階ですが、将来的にこの技術が実用化できれば水の上を歩けるようになります。アトラクションとして活用できるだけではなく、水難事故の予防にもつながると期待しています」と話しています。

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