生命化学科の片山秀和講師が日本農芸化学会の農芸化学奨励賞を受賞しました

工学部生命化学科の片山秀和講師がこのほど、日本農芸化学会の農芸化学奨励賞を受賞しました。これは、同学会の正会員のうち、農芸化学の進歩に寄与するすぐれた研究をなし、将来の発展を期待し得る40歳以下の研究者に贈られるものです。

片山講師は、クルマエビやダンゴムシといった甲殻類の成長や代謝などを制御する、タンパク質ホルモン(ペプチドホルモン)の構造や個々の物質の働きを専門に研究しています。これまでの研究で、クルマエビの成長を制御するMIHホルモンの立体構造を世界で初めて明らかにしたほか、他大学の研究者とも協力しながら、MIHホルモンや甲殻類の性別を決めるAGHホルモンの機能の解明にも従事してきました。また、甲殻類のペプチドを人工的に合成する特殊な技術を開発するといった成果も上げています。片山講師は、「人間のゲノムは既に解析されており、また害虫となる昆虫に作用するペプチドホルモンの研究は盛んに行われている一方、甲殻類の分野ではまだまだ未解明の謎が多いのが現状です。私の従事している分野は生命科学の基礎研究にあたりますが、将来的な応用を考える上でも基礎の地道な積み重ねが大切だと思っています。これからも、10年、20年先を見据えながら成果を積み重ね、いずれは食料となるエビの増産などにも生かしていければ」と話しています。

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