建築学科が「いま、社会が求める建築とは?-東海大学卒業設計・建築デザイン展2014-」を横浜で開催しました

工学部建築学科では4月11日から12日まで、「いま、社会が求める建築とは?―東海大学卒業設計・建築デザイン展2014―」を、神奈川県横浜市にある公共施設「象の鼻テラス」で開催しました。この催しは、大学で学んだ成果を広く一般に知ってもらうことなどを目的に、学生による実行委員会が中心となって2010年度から実施しているもので、今回が6回目となります。今年1月に湘南キャンパスで行なった審査会で優秀作品に選ばれた卒業設計と課題優秀作品が展示され、多くの学生や一般市民が来場しました。

11日には、初めてゲストパネラーを招いて、「いま、社会が求める建築とは?」と題した公開シンポジウムを実施しました。はじめに、2014年度に、本学科が授与する最優秀卒業設計賞「東海デザイン賞(TD賞)」と、本学科同窓会「東海大学建築会」により選ばれる最優秀卒業設計賞「東海大学建築会デザイン賞(KD賞)」を受賞した中津川鞠江さんと、同年度に「最優秀修士設計賞」を受賞した石川雄斗さんが各自の作品について解説。続いて、ゲストの芝浦工業大学・作山康教授、スパイラル/株式会社ワコールアートセンターの守屋慎一郎プランナー、建築家の青木恵美子氏の3名が、それぞれ「都市と建築」「アートと建築」「地域と建築」をテーマにプレゼンテーションしました。これを受けて、本学科の杉本洋文教授をコーディネーターに、教員や卒業生ら9名のパネラーが意見交換。都市と建築の密接な関係やアートの社会における役割、建築とインテリアの一体化などについて活発にディスカッションが行われました。

シンポジウムに参加した学生は、「第一線で活躍するパネラーの話を聞き、幅広い視点から建築を考える機会になりました」「建築設計をする上で考慮しなければならないことが、まだまだたくさんあることに気づかされました。いま、社会からどのような建築が求められているのかを常に意識しながら、次の時代に向けて新しい建築を提案できるようになりたい」などと感想を話していました。

※シンポジウムのパネラー
【ゲスト】
作山 康教授(芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科、アーバンデザイナー)
守屋慎一郎氏(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター・プランナー)
青木恵美子氏(有限会社エー・エープランニング、建築家)

【東海大学工学部建築学科教員】
山崎俊裕教授(学科主任・計画)
渡邉研司教授(計画系・設計・歴史)
高橋 達教授(環境設備系・環境・設備) 
伊藤喜彦准教授(計画系・歴史)
山本憲司准教授(構造系・構造)

【東海大学建築会】  
富永哲史会長(株式会社富永事務所・富永哲史設計室、建築家)
白子秀隆理事(白子秀隆建築設計事務所、建築家)

【卒業作品、修了設計発表】
中津川鞠江氏(2014年度卒業 株式会社奧野設計・設計部横浜支社)
石川雄斗氏(2014年度大学院修士課程修了 株式会社高松建設設計部)     

【コーディネーター】 
杉本洋文教授(東海大学工学部建築学科教授、㈱計画・環境建築代表、建築家)

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