材料科学科が社会で活躍する卒業生と連携した授業を開講しています

工学部材料科学科では、社会で活躍する卒業生によるリレー授業「材料科学特別講義1」を開講しています。2年次生を主な対象とするこの授業は、材料科学やものづくりの現場で活躍している卒業生の講演を通して、専門分野を社会で生かすために必要なスキルを身につけ、学生一人ひとりに自らの将来像を考えるきっかけにしてもらおうと春セメスターに開講しているものです。

4月16日には、工業用内視鏡の製造・販売を手がけているベンチャー企業SPIエンジニアリングの日高剛生代表取締役社長(1993年度大学院工学研究科修了)が「研究開発型ベンチャーの経営戦略」をテーマに講演。消費者の潜在的なニーズをどのように見つけられるかが重要であるといった製品開発の要点や、会社に頼り切るのではなく、どんなことがあってもくさらず、自分の能力を会社に売っているという発想を持つことが大切であるといった社会人としての心構え、企業が人材を採用するときに重視するポイントを説明しました。その上で、学生たちに社会を変えたイノベーションの事例を挙げてもらいながら、「学校の勉強と違って正解が一つではないのが社会というものです。皆さんには、社会でイノベーションを起こせる人になってほしい。そのためにも在学中にできるだけ多くのことを学び、経験を積むように心がけてください」と語りました。

出席した学生たちは「実際に企業を経営している先輩に、現場から見た人材像を聞くことができ、自分が思っていたイメージとのギャップを今の段階で確認できた」「今日学んだ社会人としての心得を参考にしながら、まだ誰もやっていない新しい発想の商品を生み出せるような人材になりたいという思いが強くなりました」と感想を話していました。

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